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キャッシュレスが売上アップにつながる
飲食店がキャッシュレス化するメリットは大いにあります。
消費者だけではなく、事業者もレジ業務などをスムーズにできるからです。
消費者は支払いの選択肢が増えますし、事業者もキャッシュカードが使えないため、お客を逃がすような機会の損失を防げます。
飲食店だからこそ、キャッシュレス化するべき理由を知って導入を検討してみてください。
メリット1. 現金管理が楽になる
レジ締めや現金のチェックなど管理業務の負担が軽くなります。
レジの現金管理は、レジ内の現金から売上金額を引いて過不足などがないかチェックする地味ですが重要な作業です。
店舗の規模が大きれば複数回行わなければならず負担もかかります。
現金を数え間違えることも考えなければならないでしょう。
責任者レベルの人が管理業務を行う場合、その間、実務作業で問題が出る場合もゼロではありません。
キャッシュレスになれば金管理の負担を軽減できます。
メリット2. 衛生面の問題でも配慮できる
飲食店では、衛生面を特に注意しなければならないからこそ、キャッシュレスが助けになります。
衛生面で問題が生じれば最悪の場合、売上の低下だけで終わらず閉店に追い込まれかねません。
現金には多くの雑菌が付着しているため、飲食店では特に気をつかう必要があります。
キャッシュレスを導入すれば、お金に触れる機会が減るため衛生面でもメリットがあるでしょう。
メリット3. 売上状況のチェックを簡単にできる
売上状況をリアルタイムでチェックできるのは大きなメリットです。
人力でどれぐらい売れているのか、どんな商品が売れているかをチェツクするのは大変でしょう。
キャッシュレス化し、すべて機器に任せれば簡単に売上状況や、どんな商品がどれだけ売れているかリアルタイムですぐに把握できます。
メリット4. 人件費の削減が期待できる
人件費を減らすという意味でもキャッシュレスのメリットは大きいでしょう。
レジ締めなど管理業務が無くなるため、それまで必要だった工数を大幅に減らせます。
入金やお釣りの準備のため、ATMに行く手間もかかるでしょう。
キャッシュレスならその必要も消えて、結果的に人手を減らせるため人件費のコスト削減が期待できるのです。
他にも、現金決済だと生まれるさまざまな工数を減らせるので教育コストや、教育にかかる期間も減らせます。
キャッシュレス化はデメリットもある
キャッシュレス化は、メリットばかりではないので注意してください。
デメリットも含めて検討することで、導入するかどうか適切な判断ができます。
デメリット1. 現金決済と二重管理で手間
通常、完全なキャッシュレスではなく、現金も使用可能にしているお店がほとんどでしょう。
その場合、カードでの支払いと共に、現金決済に関する管理も行う必要があります。
キャッシュレスによる管理は楽ですが、同時に現金管理も行わなければならないので、二重管理となる点も考える必要があるでしょう。
デメリット2. 停電などで機器が使えなくなる
キャッシュレスを導入するには、カード読み取り機器が必要です。
ただ、読み取り機器は電気により動いていますから、災害などで停電となったとき使えなくなります。
QRコードによる決済でも、スマホの電源がついても基地局に問題があれば通信不可となり利用できなくなるという弱点を有しています。
デメリット3. 初期導入費用が高い
無料で導入できるだけではなく、初期導入費用が必要となります。
決済で手数料が必要となるのも無視できません。
電子マネーを導入した場合、数万円もする専用端末機なども必要です。
また、クレジットカードでは決済で手数料がかかることも考えておきましょう。
ただ、QRコード決済だと、初期コストや手数料を無料に設定しているサービスもあるため検討する価値は十分にあります。
代表的なキャッシュレスサービス
キャッシュレスサービスと言っても複数あります。
その中で、お店の実情に合わせたサービスを選びましょう。
具体的には、クレジットカード、電子マネー、QR決済が代表的なサービスです。
クレジットカード決済
日本でもクレジッカードは、最も一般に普及しているキャッシュレスサービスのひとつです。
現金管理の手間を大きく省けるだけではなく、機会の損失を防ぐことができます。
ただし、売上を回収するまで時間がかかり、端末費用や決算手数料のことも考えなければなりません。
電子マネー
電子マネーも徐々に普及しています。
プリベイド形式の電子マネーなら、決算処理は即時のため、売上回収ができなかったという問題がありません。
電子マネーを使用していない人も、今後、もっと普及すれば当然のように使用する人が増えるはずです。
ただし、電子マネーも専用端末の導入や決算手数料がかかるので注意しましょう。
QRコード決済
QRコード決済はQRコードやバーコードを使用して決算処理を行います。
導入もしやすいだけではなく、中国では普及率の高い決算方法となっているため、外国人観光客の獲得が期待できるのです。
専用の読み取り端末も不要ですが、セキュリティ面のリスクは注意しましょう。
お店がQRコードを設置し、客がスマホなどで読み取り決済という流れになります。
ただし、中国ではQRコードのすり替え事件が増えており、売り上げや個人情報の盗難が行っているため、その点はくれぐれも注意しなければなりません。
まとめ~飲食店はキャッシュレスの時代に~
これまで飲食店では、現金主義のお店も多かったのですが2020年に入り、東京オリンピックや、インバウンド需要の受け入れという流れもあり、キャッシュレスが注目されていました。
また、折からの新型コロナウイルス感染症の感染防止策の一環として、なるべく接触リスクを低減するためにもキャッシュレスの普及が急務となっています。
セキュリティや導入費用、手数料の問題はありますが、将来的に設置するのは当然になるはずです。そのため、キャッシュレスの導入を積極的に行ってはいかがでしょうか。