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コワーキングスペース活用方法について
コワーキングスペースは、現在では新しいオフィススペースとして定着しています。
新しい働き方ができるオフィススペースとして、個別にスペースを契約するのではなく、「スペースを共有する」ことがコワーキングスペースの利用方法としての特徴です。
最近では「子供用プレイルーム」や「フィットネススタジオ」などの豪華設備を備えたコワーキングスペースも増えてきました。
ハイクラスオフィス並みのホテルライクな空間は、若い世代や女性たち、そしてクリエイターといった人々にも注目されています。
この記事では、様々な職種の人が集う共用の仕事場「コワーキングスペース」についてご紹介します。
- コワーキングスペースとは何か?
- 進化するコワーキングスペース事情
- コワーキングスペース活用方法
などについて理解を深め、コワーキングスペースの活用に役立てていただくことが可能です。
ぜひ参考にしてください。
改めて知りたいコワーキングスペースとは?
コワーキングスペースってどんな場所?
コワーキングスペースとは、占有オフィススペースを持たずに、共有スペースのブースやデスク単位で契約するオフィス契約を指します。
オープンスペースで設備を共有することで、借りる側には自由度が広がり、貸し手側には契約に縛られることなく賃貸料が入る仕組みとなっています。
コワーキングスペースを利用している人は?
従来は、主にフリーランスの人たちのためのスペース、という趣だったコワーキングスペースですが、現在では正社員として働いている人が、自分の副業のために借りるというケースも増えています。
コワーキングスペースは増加の一途!その理由は?
在宅ワーカーの増加、あるいはおひとり様起業の増加がコワーキングオフィス数の増加に一役買っているようです。
利用者、利用場面が多様化するにつれて、コワーキングスペースの在り方もさまざま。
最近では、プールなどの豪華設備を備えたラグジュアリーコワーキングスペース、託児所やキッズスペースを併設したコワーキングスペースも登場しています。
今後ますますの発展が期待されます。
コワーキングスペース利用のメリットとデメリット
利用のメリット
コワーキングスペース利用のメリットは、月額定額で月単位契約というフレキシブルな契約形態が多いことです。
通常、オフィスを借りれば、家賃や事務設備の購入費、光熱費など固定費が発生しますが、必要な時だけ利用することができるので、コスト削減には大いに寄与します。
交通が便利な好立地にある場合が多いので、通いやすいのも魅力です。
最近では高級志向が高まり、居心地よいホテルライクなコワーキングスペースも増えています。
また、「ひとつのワークスペースを複数人で共同利用する」というコワーキングスペースの性質上、ワーカー同士の広いコミュニティ形成にも都合がいいと言えます。
利用のデメリット
コワーキングスペース利用のデメリットといえば、セキュリティ問題が筆頭に挙がるでしょう。
固定オフィス並みのネットワークセキュリティを構築することは難しく、不特定多数の人が出入りするので、パソコンを置いたまま離席しないなどの対策措置が必要です。
また、共同スペースであるため、自分のビジネスとは全く関係ない、周囲の会話や音が聞こえてくる点にも注意が必要です。
同様に作業スペースの広さについても、コワーキングスペースによって環境が異なってきますので、事前に確認しておく必要があります。
コワーキングスペースの選び方
利用料金に設備利用料が含まれているか
利用料金の中に、設備利用分がどこまで含まれているかをチェックしましょう。
たとえば、インターネット料金やロッカー使用料、飲み物など、コワーキングスペース内設備のどこまでカバーしているかが肝心です。
スポット費用的なコストがかかりすぎると、一般的なマンションを一室借りたほうが安上がりのこともあります。
料金内容はしっかりチェックしておきましょう。
都合のよい立地条件か
顧客との打ち合わせなどにコワーキングスペースを活用する、という機会が多いようなら、顧客先の近い場所を選ぶことがおすすめです。
副業サラリーマンの方なら、できれば通勤経路上にあるコワーキングスペースを選ぶのが無難です。
いくら安くて便利でも、通いにくい場所にあると使わなくなってしまうものです。
他の拠点のコワーキングスペースが利用できるか
コワーキングスペース運営元によっては、同じエリアに複数個所、もしくは全国展開している施設もあります。
なるべくなら、多くのオフィスを展開している運営元と契約するようにすると、気分に合わせて、または旅先や出張先などで、その場所のコワーキングオフィスを利用する、ということも可能です。
コワーキングスペースの雰囲気が肌に合うか
コワーキングスペースを契約すると決めたなら、かならずオープン中に見学させてもらうようにしましょう。
自分が利用する時間帯に集まる人とは、自然と顔を合わせることが多くなります。
なんとなく雰囲気的に「会わない」と感じる人が多そうなら、他を探したほうが無難です。
コワーキングスペースの活用事例の紹介
活用事例.1 撮影スタジオとして活用
最近のコワーキングスペースには、撮影スタジオを備えたところも多くなりました。
ネットショップやフリマソフト販売などで収益を得る事業者にとっては、商品撮影場所として有効活用できます。
コワーキングスペースに集まる人たちの中に、適任な人を見つけたら、モデル役を頼むのも手です。
これも多くのワーカーで共同利用する利点と言えますね。
活用事例.2 支社オフィスとして利用
拠点と離れた場所に、支社もしくは支店を立ち上げたいと思っても、先立つ資金に余裕がない場合は、まずはコワーキングオフィスを利用してみてはどうでしょうか。
在庫を持たないドロップシッピングスタイルの物販、Webライティングなどの事業者など、パソコン一台で場所に固定されず仕事ができる業種なら、検討してみる価値ありです。
名刺に住所が記載できるように「登記OK」のコワーキングスペースは多いので、地方進出や東京大阪進出を狙っている事業者の方におすすめです。
活用事例.3 ハンデのある人たちの職場スペース
視覚や聴覚、そして言語や歩行などにハンデを持つ方の作業スペースとしても、コワーキングスぺ―スが注目されています。
身体の自由が利かないこともあって、健常者が思う以上に身体障碍者の方にとって「毎日職場に出勤して働く」ということは大変なことです。
そのため、障害者雇用は「定着率が低い」ということが定説となっています。
コワーキングスペースの場合、最新のオフィス設備を導入していることが多く、身体障碍者の方に配慮した設計です。
働きやすい環境によって、コミュニケーションが良好となり、結果的に仕事を辞める人が減るという効果が実証されています。
活用事例.4 クリエイターの創作スペース
前出の撮影スタジオのほか、創作のための工作室スペースなどを備えた、アートクラフト系クリエイター向けのコワーキングスペースも登場してきました。
クリエイター同士の交流から大いに刺激を受け、合同個展を企画することなどの積極的なアイデアが生まれることでしょう。
コワーキングスペースは新しいオフィス形態として可能性大
ミニオフィスという印象が強かったコワーキングスペースは、ここ数年の利用者急増により、さまざまな設備が整った最先端オフィスに変化しつつあります。
ここでご紹介してきた内容についてまとめておきます。
- コワーキングスペースとは不特定多数の人たちによる共用オフィス
- メリットは低価格でオフィス空間を利用できる
- セキュリティや騒音問題などデメリットもある
- 最近は設備が充実したホテルライクなスペースもあり
- オフィス利用に限定せずコミュニケーションスペースなど様々に活用されている
まとめ
現在では、フリーランスや副業サラリーマンのメインオフィスになりつつあるコワーキングスペース。
大手参入も相次ぎ、居心地の良いラグジュアリーコワーキングスペースも増えてきました。
SNSなどの口コミ評判なども参考にしながら、自分に合ったコワーキングスペースを厳選してください。