駆け出しコンサルタント歴子の「ビジネスde天下統一」#4

駆け出しコンサルタント歴子の「ビジネスde天下統一」#4
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「歴史」に学ぶ!会社経営 ビジネスのヒントは先人の知恵にあり

企業が直面する様々な経営的課題をどう乗り越えるべきか?
経営者なら誰もが頭を悩ませるもの。
実は、多くの優秀な経営者たちは「歴史上の偉人や出来事」からヒントを得ていました!
では実際に、歴史からどのような事を学び、どのように経営に活かす事ができるのでしょうか。
新米経営コンサルの主人公・歴子と一緒に学んでいきましょう!

登場人物

登場人物:歴子

歴子(23)
とあるコンサルティング会社に所属する新人コンサル。考えるよりもとにかく行動に移すタイプ。割と臆せずなんでも発言できる強いメンタルの持ち主で、先輩のはずの歴彦のことをやや軽く見ている節あり。梱包素材の「プチプチ」を見ると全部潰したくなる性分。

登場人物:歴彦

歴彦(28)
歴子と同じ会社の先輩コンサル。生来のオタク的気質から知識の幅が広く、特に「歴史」に関しては一家言あり。こう見えて意外と敏腕で部署のエース的存在。口癖は「コンビニとA○azonがあれば、人類はあと100年は戦える」

CASE.4「気概と人たらしでチャンスをモノにする!」

駆け出しコンサルタント歴子の「ビジネスde天下統一」#4
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※この漫画はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには一切関係ありません。

今回のプロファイル:豊臣秀吉(1537~1598)

尾張国(現在の愛知県西部)の下層階級(一般には農民とされる)の出身から、織田信長に小者として仕えた後は、困難な数々のミッションを成功させるなど、次第に頭角を現し信長の死後、謀反人・光秀を討った功績から後継者としての地位を確立。
遂には全国統一の大事業を成し遂げ「天下人」となる。

秀吉のイメージと言えば、一介の農民から己の才覚のみで立身出世を遂げ、関白・太政大臣にまでのし上がった、位人臣を極めた戦国一の成功者というところでしょうか。
ばりばりの実力主義だった織田家とは言え、秀吉はその身分の低さや後ろ盾を持たない身の上から、とにかく「実績」をもって己の有用性を示すことに奔走しました。
寒い日に懐で暖めた草履をさり気なく差し出し、信長を大いに感心させた逸話は有名ですよね。
(この手の武功話は、後世の創作が多いとも言われていますが…)

秀吉のサクセスストーリーは、ユニークな逸話が数多く残されていますが、共通して言えるのが「勝負どころでチャンスを掴む気概」ではないでしょうか。
一見、困難に思えるミッションを誰も思いつかない方法で実現する。
人がやりたがらない危険なミッションを率先して受け持つ。
ここぞという場面での決断と実行は迅速に実行するなど、数少ない好機を逃さず挑戦し、それが結果に繋がっていきました。

そんな秀吉は次の言葉を遺しています。

「武辺をば 今日せず明日と思いなば 人におくれて恥の鼻あき」

合戦での功名は、一度のチャンスに確実に立てるべし、多くの人は「今日がだめなら明日こそ」と思うだろうが、そうした考えでは後れをとって、人の鼻を明かすどころか恥の上塗りになるぞ。
といった意味で、この「功名は今立てる!」という強い意志こそが、秀吉が成功を収めることができた要因と言えるのではないでしょうか。

数ある秀吉の逸話でも、以下が特に大きな転機となった出来事として代表的です。

●ミッションインポッシブル!一夜にして現れた「墨俣城」

→美濃侵攻時代、長良川西岸の戦略的要衝に、他の重臣が実現できなかった砦の建造に短期間で成功(現在では創作とする説が有力)。

●ピンチをチャンスに!「袋のねずみ」からの撤退戦「金ヶ崎の退き口」

→越前の朝倉氏侵攻時、浅井の離反により一転、挟撃され大ピンチに。
撤退時に一番しんどいポジションの殿(しんがり)に自ら志願し奇跡的に無事、京まで生還。

●天下人へ続く栄光のロード!日本史上屈指の強行軍「中国大返し」

→本能寺で倒れた信長の仇討に、備中高松城から山崎までの約230kmを9日間で踏破。
光秀に体勢を整える暇を与えず、即時決戦を挑み、織田家中でいの一番に主君の仇討に成功。

いずれも常人であれば実現困難と言えるハードなミッションです。
これらを成功させた秀吉はその功績により、その都度、大きくステップアップしています。
まさに「明日と思いなば」を地で行くエピソードではないでしょうか。

瞬時に決断し実行する決断力、不可能を可能にする発想と行動力はさすがというところでしょう。
秀吉はこうも言っています。

「負けると思えば負ける、勝つと思えば勝つものなり。人には勝つと言い聞かすべし」

現代でこそ、精神状態がその人の身体的パフォーマンスやモチベーションに与える影響が広く認知されていますが、秀吉は経験上、その効果を認識していたのでしょう。
前述した「中国大返し」の際も、過酷な強行軍に脱落する兵が出ることを防ぐため、米・八万五千石や、多額の金銀を特別ボーナスとして振る舞うことで、将兵の士気を高める手法を取っています。

なお、この「ボーナス作戦」はたびたび使用した秀吉の得意技のようで、清須城の石垣改修工事の際は、職人をチーム分けし、一番早く工事を終わらせたチームにはボーナスを支給しました。
結果、チーム間の競い合いが生まれ、大幅な工期の短縮に成功しています。
また金銭だけでなく、「羽柴」「豊臣」という自身の姓を与えたり、城に当時非常に高価で特別感の高かった「金箔瓦」の使用を許可したり、と特別待遇をボーナスとして与える方法を取ったこともありました。

好機というのは、待っていればいつか巡ってくるわけではありません。
また一度機会を逃せば、再び訪れることも望めないもの。
「必ず今日やる!」の精神で逆境から掴み取るものである、という秀吉の「攻めの精神」は今日のビジネスにおいても、求められているのではないでしょうか。「明日から本気出す」ではチャンスは掴めないものなのです!

前回分はこちらから

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