【2019年6月版】種類別・国内の主要ベンチャーキャピタル一覧

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ベンチャーキャピタルとは

メディアやインターネットの情報の中でも、起業が取り上げられる機会が増えてきており、ビジネスの世界において起業は特別なものではなく、一般的なものとなってきています。
そういった環境の中で、事業を成長させるために不可欠な資金調達の重要性が周知されるようになってきており、様々なメディアから資金調達方法についても幅広く情報が提供されています。
そして、革新的な技術・アイデアで大きな成長を目指すスタートアップ、ベンチャー企業における資金調達先としては、ベンチャーキャピタルは欠かせない存在として定着しています。

ベンチャーキャピタルのビジネスモデルは、将来の成長が見込める企業に対して、投資を行い、将来、投資先企業が成功した際に、価値が数倍・数十倍でのリターンを得るというものであり、リスクの高い投資先に大口の資金提供を通じて、大きなリターンを得るというハイリスク・ハイリターンなものです。
そして、ハイリスク・ハイリターンであるため、数多くあるベンチャーキャピタルはそれぞれの投資に対するスタイルを決めて、求めるリターンやメリットを得るための活動をしており、特徴があります。

ここではベンチャーキャピタルの種類ごとの特徴と、それぞれの代表的なベンチャーキャピタルを懲戒します。

政府系(公的)ベンチャーキャピタル

まずは、政府や公的な機関が運営主体となっているベンチャーキャピタルです。
公的な機関が運営主体となっていることもあり、産業育成という目的のために投資を行うという点、一方で公的があるために審査が厳格という特徴があります。

①産業革新機構・INCJ

産業革新投資機構という名前を聞いたことがある人も多いと思いますが、現在は事業承継でその子会社であるINCJが実質事業を行うという体制となっています。
法的な根拠を背景した公的ベンチャーキャピタルで、民間のファンドではできないリスクテイク機能という点を大きな特徴としています。
多くの開発型ベンチャーに対して、大口の投資を行っており、投資額は年間1兆円を超えています。

②株式会社ケイエスピー

ハイテクベンチャーを中心に堅実な投資を行うことで有名なベンチャーキャピタルです。
ケイエスピーから投資を受ける=投資先の信用力が高いという評価もあり、投資先の多くが株式上場を達成するなど、投資成果についても定評があります。
かながわサイエンスパークというインキュベーション施設の運営も行っていることでも有名です。

証券会社系ベンチャーキャピタル

次に、証券会社系ベンチャーキャピタルがあります。
これは、その名のとおり株式売買などの仲介や上場時の引受幹事という役割を担っている証券会社の傘下にいるベンチャーキャピタルです。
証券会社が関わっていることからも推測できますが、投資成果の獲得という点を重視しており、将来性があるかなりステージの若い企業から、株式上場を目指すことができるステージの企業まで、積極的な投資を行う傾向にあります。

①大和企業投資

大和企業投資は、大和証券グループ傘下にあるベンチャーキャピタルです。
機関投資家や個人の投資家など、証券会社系ならではの幅広い投資家から投資資金を集めており、主に創業間もないベンチャー企業等を中心に積極的な投資を行っています。
また、日本のみならずベトナムや台湾といったアジアにも拠点を持っています。
株式上場実績が600社を超えており、大きな実績を持っており、特に株式会社グリーンペプタイドに代表されるライフサイエンス系と言われる製薬企業などへの投資が多い傾向にあります。

②ネオテスラ・キャピタル

ネオテスラ・キャピタルは、みずほ証券(50%)、第一生命(40%)、アセマネOne(10%)の3社が保有する、複数のファンドが合併して出来上がったベンチャーキャピタルです。
みずほ証券が50%保有しており、証券会社系のベンチャーキャピタルに分類されています。
1989年に設立されており30年程度の活動十益があり、数多くの株式上場実績があります。

銀行系ベンチャーキャピタル

証券会社系と同じく金融機関系のベンチャーキャピタルとして、銀行系のベンチャーキャピタルがあります。
銀行からの出向者も多く在籍し、投資に加えて、銀行としての事業戦略としての情報収集も一つの目的と言われており、特に大手のメガバンクと呼ばれる都市銀行系のベンチャーキャピタルの活動が活発です。安定性を重視した投資という観点で、株式上場が近いステージのある程度進んだステージにある企業が投資対象となっているケースが多いと言われています。

①三菱UFJキャピタル

メガバンクである三菱UFJグループ傘下のベンチャーキャピタルです。
設立が1974年とかなり歴史があり、三菱UFJグループのサポート体制を背景にした積極的な投資を行っています。三菱UFJという大きな事業メリットを活かし、国内及び海外への投資、また創業を促す活動として悪セレーションプログラムも支援するなど、事業の創生にも注力し、かなり若いステージのシードベンチャーにも積極的な支援を行っています。

②SMBCベンチャーキャピタル

メガバンクの一角である三井住友銀行グループ傘下のベンチャーキャピタルです。
三菱UFJキャピタルと同様、メガバンクという大きなグループ傘下というメリットを活かして幅広い業種への積極的な投資を行っています。
オイシックス、ユーザベースなどIT系の投資に大きな案件実績を持っています。

③みずほキャピタル

最後にもう一つのメガバンクであるみずほ銀行グループ傘下のベンチャーキャピタルとして、みずほキャピタルがあります。
みずほキャピタルは、みずほ証券などグループとの連携に定評があり、幅広いステージの企業への投資を行っています。
海外向けの投資案件はあまりなく、国内中心という点に特徴があり、投資先としてマネーフォワードなどは有名です。

保険会社系ベンチャーキャピタル

金融機関系として、その他に保険会社系のベンチャーキャピタルがあります。
保険会社系のベンチャーキャピタルは、保険運用の一環として投資活動を開始したというケースが多く、大規模な保険会社を中心にベンチャーキャピタルの中でも大きな存在感を有しています。

①ニッセイ・キャピタル

保険会社の最大手、日本生命の子会社であるベンチャーキャピタルです。投資額の大きい案件を取り扱うことで有名で、投資対象の企業のステージも幅広くなっています。
資本力を背景に、アクセレーションプログラムも実施しており、事業創生にも注力するなど、最大手参加のベンチャーキャピタルとして市場に大きな影響を与えています。

②三生キャピタル

三井生命傘下のベンチャーキャピタルです。
100社以上の株式上場実績を有しており、株式上場を目指すベンチャー企業のサポートをすること、成長を支援することを目標として掲げているベンチャーキャピタルです。
日本生命と三井生命の経営統合も背景に、より大きくなったグループ規模を活かして、優良企業への投資を進めています。
なお、三井生命は大樹生命へ名称変更することになっていますが、三生キャピタルの名称変更については、特に決定事項はないようです。

③東京海上キャピタル

損害保険の最大手である東京海外日動の傘下にあるベンチャーキャピタルです。
対象となる企業の企業価値向上を目的としたバイアウト投資を積極的に行ってきた、先駆者として有名であり、大きな成果を上げていると言われています。
国内を中心に投資を行う戦略であり、30億円~100億円規模の投資を多く取り扱っています。

独立系ベンチャーキャピタル

資本関係を有するグループ傘下にあるベンチャーキャピタルを紹介してきましたが、そういった形態ではなく、独立した資本を使う形で投資活動を行っているベンチャーキャピタルがあります。
それが、独立系のベンチャーキャピタルです。ベンチャーキャピタルの種類はかなり多く、大小合わせると数百社とも言われています。
そんな中で、大手グループ傘下ではなく、独自の投資方針に基づき活動し大きな収益を上げている独立系ベンチャーキャピタルは、最近はベンチャーキャピタルの中でも非常に大きな存在となっています。

①日本アジア投資

1981年に経済同友会を母体に設立されてベンチャーキャピタルです。
アジアへの直接投資の拡大を積極的にサポートしており、日本国内以外にも中華圏で数百億円の投資実績を有しています。

②日本ベンチャーキャピタル

日本の大手企業や有名事業家が中心となって設立された、ベンチャー支援を積極的に行う支援型のベンチャーキャピタルです。
設立に参加している企業や事業家は非常に有名な経営者で構成されており、経営への豊富な経験を下に将来の可能性が高い企業への投資を行っています。
投資によるリターン獲得という目的以外にも、次世代を担う事業の創出・育成という観点からの投資を行う点に特徴があり、数多くの株式上場実績があります。

③アイシーピー

IT系の成長分野の企業への投資を積極的に行っているベンチャーキャピタルです。
起業家支援を通じた付加価値創造という点を使命としており、次世代の国際的競争力はベンチャー企業が担い手であると考えて、ベンチャーを支援する活動を行っています。
具体的には、シード・アーリーと呼ばれる創業間もない企業に対して、資金+経営ノウハウの提供など幅広いサポートを行っています。サイボウズへの投資は有名です。

まとめ

代表的なベンチャーキャピタルについて、その種類別にご紹介しました。
ご紹介した以外にも大学発のベンチャーキャピタルなど、特徴を持ったベンチャーキャピタルが多数活動しています。

ベンチャーキャピタルはそれぞれ異なった特徴を持っているため、資金調達を受ける際には、事業活動に最も合致した先を探し、ベンチャーキャピタルの特徴に合わせたエクイティストーリーを設定することが重要になります。

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