【経営課題の把握と改善】キャッシュフローで経営状況を分析

【経営課題の把握と改善】キャッシュフローで経営状況を分析
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キャッシュフローを把握しておくことは重要です。
手元のお金の流れを把握することから、経営課題を洗い出すことが可能だからです。
課題を洗い出せば、経営状況を改善させる方法もおのずと見えてきます。
では、どのようにしてキャッシュフローから経営課題を洗い出し、経営状況を改善させていくのでしょうか。

今回は、キャッシュフローから経営課題を洗い出し、改善していくための具体的な方法などについて詳しく解説しています。

キャッシュフローから経営課題を洗い出す

【経営課題の把握と改善】キャッシュフローで経営状況を分析

キャッシュフローには、純利益に関係する営業キャッシュフロー、設備投資などに関係する投資キャッシュフロー、融資に関係する財務キャッシュフローの3つがあります。
経営課題を洗い出す際に、重要となってくるのが営業キャッシュフローと財務キャッシュフローです。
いずれも、手元にあるお金に関係してくるからです。

経営において重要なのは売り上げそのものではなく、手元にあるお金なのです。
仕入れの代金や従業員の給与などは、手元のお金から出ているからです。
営業キャッシュフローを見て、どのぐらいのお金が手元にあるか確認してみましょう。
売り上げアップにもかかわらずお金が増えていないようならば、そこが経営課題となります。

キャッシュフローを見ていると、定期的な入金の時期と出金の時期にずれがあり、手元のお金が極端に減る時期ができていることが判明する可能性もあるでしょう。
財務キャッシュフローにおいては、思った以上に出金が多いケースがあります。
これは、現状の融資の利率が高すぎるときに起きるものです。
このようにキャッシュフローを精査するだけでも、大まかな経営課題は見えてきます。
あとは、これをどのようにして経営改善に役立てるかです。

改善方法1・粗利と粗利率をアップさせる

キャッシュフローを見て、売り上げの割にお金が増えていないことに気づいたら、それは粗利率が低いことが原因の可能性があります。
この場合、いかにして粗利率をアップさせるかが課題となります。
飲食店を例に取れば、仕入れた食材が十分に活用できずに廃棄されてしまうのは、粗利率を押し上げる原因となるので、仕入れの内容を見直す必要が生じてきます。

仕入原価が高すぎることも、粗利率を下げる原因となります。
たとえ1%でもいいから、仕入原価を下げられるように交渉してみるのは、無駄な努力ではありません。
小売店ならば、必要以上に値引き販売をしないことも改善方法のひとつです。
売り上げは上がりますが仕入れ値は変わらないので、粗利率を下げる原因となるからです。

そして、商品に付加価値をつけて高く売ることも検討していきましょう。
高くても買うだけの価値があるとお客さんが判断してくれれば、粗利率のアップにつながるからです。

改善方法2・入金と出金のサイクルを見直す

【経営課題の把握と改善】キャッシュフローで経営状況を分析

仮に大きな売り上げがあったとしても、即座に現金が入るとは限りません。
掛取引の場合、入金のタイミングはそれよりも後になってしまうからです。
定期的な取引がある場合には、掛取引となることが多いです。
問題は、キャッシュフローのチェックにより、掛取引の入金と出金のタイミングが悪いと判明したときです。

例えば、掛取引の入金のタイミングが、納税期限の後になっているような場合です。
このケースだと、納税から入金まではお金が少なくなり、仕入れに悪影響が出る可能性があります。
このようなことがないようにするために、入金と出金のタイミングを見直す必要があります。
上記のケースだと、全額を納税期限の前にしてもらえればベストなのですが、そう上手くいくとは限りません。
その場合には、一部を手付金として先に入金してもらうという方法が考えられます。
多少なりとも手元のお金に余裕ができますし、取引相手も一部なら応じてくれる可能性が高くなるためです。

改善方法3・現状の融資を見直す

財務キャッシュフローに問題がある場合、現在の融資の利率が適切でないということが考えられます。あるいは、返済計画に無理がある可能性もあります。
もし利率に問題があるのでしたら、利率の低いところで借り換える方がベターです。
日本政策金融公庫などの公的融資は、利率が低いうえに中小企業向けなので、借り換え先としてオススメです。

また、国や自治体の補助金の利用も考えられます。
補助金は融資とは違って返済の必要がありませんので、財務キャッシュフローの改善に寄与する可能性があります。
返済計画に無理があると判断したら、まず金融機関と無理のない計画に変更してもらうよう交渉してみましょう。
難しいようならば、借り換えを検討することになります。

まとめ~キャッシュフローの把握は必要不可欠~

【経営課題の把握と改善】キャッシュフローで経営状況を分析

このように、キャッシュフローを把握すれば、現状の経営の問題点が浮き彫りになってきます。
後は、個々のケースに合わせて改善策を取ることになります。

裏返せば、経営課題を知るためには、キャッシュフローの把握は欠かせないということです。
経営者自ら経理にかかわるなどして、キャッシュフローをしっかりと把握しておきましょう。

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