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飲食店を買うなら今!な理由
ここ数年、M&A市場が活性化しています。
理由は複数考えられますが、売り手の事情としては、経営者の高齢化、後継者不足、などの理由が大きいでしょう。
一方、買い手側としても、オンラインで簡単に会社を購入できる仕組みが実現され、価格交渉なども有利に進めやすく、経営者のハードルが低くなっていると言えます。
さらに新型コロナウイルスの蔓延により、飲食店が大打撃を受けたことは周知の事実ですが、これにより飲食店を手放す経営者も一気に増加しました。
これらの要因が重なり、飲食店の購入を検討している方にとって最適な状況になっています。
今なら飲食店をお得に購入できる
飲食店をお得に購入できる理由をまとめると、以下のようになります。
- 経営者の高齢化により事業存続が難しくなっている
- 後継者不足で店を引き継ぐ人がいない
- コロナ渦で飲食店が不振に陥り、今後の再生が難しい
すべて売り手側の事情なのですが、このような事情により売却価格が下がっています。
またこういった飲食店が増えると売却のために価格競争が起こるので、結果的に売却価格は下がっていきます。
ここ数年の売り手市場にコロナ渦が乗っかったので、結果的により買い手に有利な条件になっているのです。
リスクを警戒する買い手が多い
では一方の買い手側の状況ですが、ここ数年、M&Aの売り手が増えたのと同様に、買い手も増えていました。
その結果ある程度価格は下がっているものの、買い手同士の競争により価格がつりあがる方向に市場が動く面もあったのです。
しかしコロナ渦の影響により、今飲食店を購入することには二の足を踏む人が多くなっています。
当初、2020年に飲食店を購入して経営しようと計画を立てていた人でも、これだけコロナウイルスが蔓延すれば、今後を懸念して購入を控えるのも自然でしょう。
競争相手が減少することで、好条件の人気物件を格安で入手できる状況になっているといえます。
飲食店を買うとお得な可能性も!
新型コロナウイルスの影響がいつまで続くかはわかりません。しかし、何年も市場が冷え込んだままとは考えにくいでしょう。
現在では緊急事態宣言も解除され、飲食店に足を運ぶ人も増えています。
もちろんまだ警戒態勢は継続しているため、コロナ騒動以前にまで客足が完全に戻ったわけではありませんし、コロナの影響で、飲食店に行く習慣自体がなくなった人もいるでしょう。
とはいえ、多くの人はコロナ騒動が終息して、飲食店で気兼ねなく飲食できる日を心待ちにしているはずです。
そう考えると、飲食店を安く購入できる今のうちから購入に向かって動き、コロナ騒動が終息したタイミングで、高い利益を出すことを狙うのも一つの戦略です。
今よりもコロナの影響がなくなってくると、コロナ明けの需要を狙って飲食店を購入する人が増えるので、徐々に価格もつりあがっていくでしょう。
言い換えれば、いち早く飲食店を購入した方が得だということです。
飲食店を買うメリット
コロナ後の市場を見据えて飲食店を経営するにしても、買う必要はあるのか、という意見もあるでしょう。
実際、新規開業とM&Aによる購入にはそれぞれメリットがあります。
まず新規開業の場合、自分の好きなタイミングで好きな飲食店を開業することができます。
既存のものの制限を受けることがいっさいないので、完全に自由です。
ただし、ブランディングが難しい、お金がかかる、などのデメリットもあります。
単純に資金力がないから新規開業を避けるというだけでなく、ブランディングやノウハウといった点でも新規開業は大変です。
一方で、M&Aで飲食店を購入した場合、諸々の準備等を考えると新規開業よりもコストがかからない、ブランドやノウハウを引き継げるのでゼロから構築する必要がない、などのメリットがあります。
どちらにもメリットがありますが、今はネットでいろいろな飲食店の条件を見ることが可能で、また手続きもオンラインで進めていくことができます。
昔と比べると、飲食店を購入するハードルは圧倒的に下がりました。
飲食店を購入する流れ
飲食店を購入する流れは以下です。
1.売りに出されている飲食店のリサーチ
2.M&Aアドバイザーの選定、契約
3.売り手とのマッチング
4.売買成立
簡単にまとめると以上のようになります。
1.売りに出されている飲食店のリサーチ
まず飲食店をリサーチしつつ、予算・業態・地域など自分の希望条件を固めていきます。
リサーチしている過程で、相場観や実際に経営し始めた後のイメージができてくるでしょう。
2.M&Aアドバイザーの選定、契約
次にM&Aアドバイザーを選定し、契約します。
最近はM&Aのマッチングプラットフォームも多く、アドバイザーの選択肢も豊富です。
M&Aアドバイザーは書類作成から交渉までを進めてくれます。
M&Aアドバイザーを仲介しないという選択肢もないわけではないのですが、少数派の選択肢で、売買成立までの過程が困難になるでしょう。
3.売り手とのマッチング
売り手とのマッチングでは、売り手にコンタクトを取って条件交渉を行います。提示されている価格、条件で決定する必要はありません。
あくまでも提示されているものは売り手側が希望する条件なので、買い手側も希望条件を出す権利があります。
買い手側の条件提示は不作法で場違いなものというわけではないので、遠慮せずに条件交渉するべきです。
条件交渉がまとまると基本合意書の締結に移り、次にデューデリジェンスを実施します。
デューデリジェンスとは、買収対象のリスク調査や債務などをリサーチすることです。
多くの飲食店は自社の条件を適正に公開していますが、中には高く売りたいがために虚偽の記載を行っていたり、虚偽ではないが重要な情報をあえて伏せていたりするケースもあります。
知らずに購入してしまうと損をしてしまうだけでなく、そもそも購入した目的を果たせない場合もあるのです。
そのためデューデリジェンスは非常に重要な過程で、弁護士や会計士などの専門家に依頼することになります。
これらの専門家は自分で選定する必要はなくて、M&Aアドバイザーがパイプを持っている専門家に依頼されます。
もしくは、M&Aアドバイザー自身が弁護士や会計士であるケースも多いため、そういった場合はM&Aアドバイザーもチームに入ってデューデリジェンスを実施します。
4.売買成立
デューデリジェンスの結果飲食店に問題がなければ、売買が成立します。
具体的には、店舗資産譲渡契約の締結、買い手の貸借契約の締結と売り手の解約手続き、引渡しと買収金額の振り込みを行います。
店舗資産譲渡契約は、備品の確認や造作一式の物品など確認リストを作成したりして、店舗内の譲渡する資産について細かな条件を決めた店舗資産譲渡契約書を取り交わす契約です。
買い手の貸借契約の締結と売り手の解約手続きでは、賃貸条件が合意された時に、買い手と賃貸オーナーとの間で貸借契約の手続きを行います。
売り手側の飲食店のオーナーはその解約手続きを行います。
引渡しと買収金額の振り込みでは、売り手とM&Aアドバイザーが立会い、電気・水道・ガス・設備に関して売却物品の確認を行います。
すべて問題ないことが確認できれば、M&A契約は終了です。
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まとめ
今は経営者の高齢化、後継者不足、コロナ渦などの理由で飲食店の売値が下がっています。
しかし今後コロナの影響が縮小すれば、飲食店の需要は少なからず伸びていくと考えられるので、今のうちに飲食店を購入して売上拡大に備えるのも一つの選択肢でしょう。