【倍返しだ!】「半沢直樹」を現実のビジネス視点で解説!・第一話

【倍返しだ!】「半沢直樹」を現実のビジネス視点で解説!・第一話
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第一話の解説・今後の考察 ※ネタバレ注意

遂に、7年の時を経て人気ドラマ「半沢直樹」のセカンドシーズンが始まりました。
前作の放送時には社会現象になるほどの大ヒットを記録し、劇中の決め台詞「倍返しだ!」は流行語にもなったのは、多くの方が記憶されているでしょう。
今回も多くのファンが楽しみにしていただけあって、第一話の視聴率は22.0%と好スタートとなっています。
多くの人が期待していたということは、それだけハードルも高かったと言えますが、果たして視聴者の期待に応えるだけの内容だったのでしょうか。

今回は、半沢直樹セカンドシーズン第一話の解説、今後の考察などをしていきます。

半沢直樹セカンドシーズン第一話のあらすじ

まずは、半沢直樹セカンドシーズン第一話のあらすじです。
いまいちストーリーを把握しきれていない人は参考にしてください。

前作からの主人公、半沢直樹(堺雅人)は、セカンドシーズンでは、前作での勤務先だったメガバンク・東京中央銀行の子会社である、東京セントラル証券の部長職に就いています。
前作で数々の不正を暴いた半沢は、出向という形ではあるものの、事実上子会社に左遷されていたのです。

半沢は、電脳雑技集団というIT企業から、独自の検索エンジンを開発した東京スパイラルを買収したいという話を受けます。
買収額は1500億円と超大型の案件です。
半沢たちは東京セントラル証券にとって、これはチャンスとばかりに息巻いて案件に着手するのですが、突如、電脳雑伎集団からアドバイザー契約を一方的に断ち切られてしまいます。

理由は次長の諸田(池田成志)が二週間もの間、先方に何も連絡していなかったことですが、当然これは言いがかりです。
実際は、東京中央銀行の証券営業部長・伊佐山(市川猿之助)が仕組んだことで、狙いは半沢に失敗の責任を取らせることです。
しかしこの段階では半沢はまだ、伊佐山が仕組んだことだとは気付いていません。

半沢は、前作から不正を許さず対立を恐れない姿勢なので、上から目を付けられやすいのです。
半沢にとっては運良く、東京セントラル証券のプロパー社員である森山(賀来賢人)は、東京スパイラルの社長である瀬名(尾上松也)と学生時代からの親友でした。
そして、半沢は森山から、東京スパイラルが社内で仲間割れをしているという事実を耳にします。
仲間割れの理由は、東京スパイラルの社長である瀬名は、あくまでも検索エンジンに特化したビジネスだけを考えていて、創業メンバーの取締役2名は投資(今回の買収の話を含む)なども、積極的に視野に入れていくべきと、経営方針が食い違っていたためです。

その結果、2名は東京スパイラルを去ることになりました。
その後、東京中央銀行が時間外取引により、東京スパイラル株の30%を強引に取得。
東京中央銀行に出し抜かれた半沢ですが、復讐するために調査を開始します。
そして、東京中央銀行が案件を横取りしたこと、東京スパイラルを去った元創業メンバーに接触し、金に物を言わせて株を買い取ったことを突き止めます。
しかしこの段階では、なぜ東京中央銀行がこの案件のことを把握していたのかまでは突き止められていません。

東京セントラル証券内部に、情報をリークした者がいるとにらんだ半沢は、あえて疑わしい三木(角田晃広)を泳がせます。
そして三木の動きから、諸田が伊佐山に情報をリークした証拠となるメールを突き止めるのです。
送信メールの存在自体は確認したのですが、半沢が伊佐山にこのメールを突きつけた段階で、伊佐山は既にメールサーバーから受信メールを削除しており、証拠隠滅されてしまっていました。
しかし当然、ここで諦めるような半沢ではありません。

「やられたらやり返す、倍返しだ。それが私のモットーなんでね…」という例の名言を残し、第二話で伊佐山を追いつめるようなフラグを立てて、第一話は終了しました。

第二話以降の展開は?

半沢は、東京中央銀行に流れてしまった電脳雑技集団に、再度買収の話を持ちかけますが、あっさり拒否されてしまいます。
このとき理由は明言されませんでしたが、東京中央銀行が裏でなんらかの糸を引いていることは明らかでした。

一方、東京スパイラル社長の瀬名は、財務アドバイザーとして名乗り出ていた大洋証券の広重(山崎銀之丞)と買収防衛策の準備を進めていました…。
第二話では、この買収防衛策を巡って物語が展開します。

時間外取引は現実的なのか?

半沢直樹の第一話では、株式の時間外取引によって意表を突く、という点がポイントになっています。
また時間外取引を行ったことに対して、卑怯だといった旨の発言をしています。
実際のところ、この時間外取引は現実的なものなのでしょうか?
それともドラマだからこその、現実離れした演出なのでしょうか?
疑問を持っている人も多いかと思います。

まず時間外取引とは、証券取引所が開いていない時間帯に株式の売買取引をすることで、これはドラマの中の世界の話だけではなく、現実の取引にもあるものです。

有名な事例としては、2005年2月のライブドアによるニッポン放送の株式取得になります。
恐らく作中では、これをモデルにしていると思われます。
ライブドアと言えば「ホリエモン」こと堀江貴文氏が逮捕された話題が有名ですが、このニッポン放送株の買収自体は違法ではありません。
ただ、この事件がきっかけかはわかりませんが、その後、証券取引法が改正されました。
改正により、取得した後の株式保有比率が1/3以上になる時間外取引では、公開買付で、買取価格、買取期間を開示しなければならなくなっています。

話を戻しますが、電脳雑伎集団が時間外取引後に保有していた株の比率は30%ジャストです。
電脳雑伎集団の時間外取引は証券取引法違反ではなく、現実的に考えてもおかしな話では無いということになります。

実際には現実的ではない点

時間外取引以外で、一部の視聴者からは現実的ではない点が指摘されています。
それは「情報管理」についてです。
半沢たちは飲食店で極秘情報の話を大声でしていたり、そこに女将が割って入ってくるといった描写がありました。
しかし、本来なら重要な情報について、飲食店でやり取りするようなことはなく、ましてや資料を机の上に出したりはしません。
部外者である女将が話に入ってくるようなこともないでしょう。

現実にも100%ありえないとは言い切れないものの、実際にやっていたとしたら相当に問題のある社員といえます。
半沢は、道理に外れた上司には徹底的に抗う、という点ではある意味問題児ですが、情報管理に甘すぎる、だらしなさすぎる、といった描写はありません。
むしろ業務の上では、社是である顧客第一主義を貫く優秀な社員として描かれています。
そのため情報管理に甘すぎる姿勢は、現実離れしていると感じられます。
特に、現役やOBの銀行員や証券マンが、SNSなどに違和感があると投稿しているようです。

原作とドラマの相違点

半沢直樹の原作者は池井戸潤氏です。
ドラマオリジナル脚本と思われている方もいるかもしれませんが、原作の小説があります。また原作は全部で4部作になっています。
前回のドラマでは、最初の2部作の内容になっていて、第1話~第5話までは「オレたちバブル入行組」が、第6話~最終話までは「オレたち花のバブル組」が対応しています。

今回のセカンドシーズンでは、後半の2部である、「ロスジェネの逆襲」「イカロスの銀翼」を原作としています。
ちなみに原作とドラマの違いですが、全体的に原作の方が半沢の口が悪いです。
「潰す」「お前は銀行員のクズだ」「破滅させてやる」といった直接的に敵意を表すセリフが多めです。

しかしドラマだと印象が悪すぎるからか、かなりセリフが穏やかになっています。
また半沢と言えば、「やられたらやり返す、倍返しだ」というセリフが一番有名ですが、実は原作で半沢がこのセリフを言うのは、4部通してたったの1回だけです。
キャッチーなセリフで視聴者のインパクトを引くので、ドラマでは半沢の決め台詞になりました。
半沢と言えばやはりこのセリフなので、セカンドシーズンでもさっそく炸裂しています。

ちなみにセカンドシーズンではなく前作の話ですが、原作では半沢の父親は死なない、大和田は土下座しない、といった違いがあります。
ドラマでは有名なシーンが実は原作にはないので、原作から改変したことで成功していると言えます。
またセカンドシーズンに関しては、原作では大和田は出てきません。

ドラマでは香川さんが演じていて、その強烈な演技で人気が出たので、セカンドシーズンにも登場させたのでしょう。
「施されたら、施し返す。恩返しです!」というセリフを言っていましたが、当然このようなセリフも原作にはありません。

まとめ

【倍返しだ!】「半沢直樹」を現実のビジネス視点で解説!・第一話

半沢直樹セカンドシーズン第一話の内容や視聴者の意見、現実性、原作との違いなどについて解説しました。
セリフやキャラクター面では原作との違いがありますが、ストーリーの大枠としてはわりと原作に忠実に描かれています。

今後の展開としても、原作を読まれている方は原作に近い形で進んでいくと考えておくと良いかと思います。
大和田は原作では出てこないのでちょっと読めない部分ではありますが、おそらく今回はサブキャラに近い立ち位置でしょう。

存在感があるので登場人物としてのインパクトはありますが、物語の本筋にはそこまで影響を与えないと推測されます。

第二話はこちらから

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