リファラル採用とは?メリットとデメリット

リファラル採用とは?メリットとデメリット
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リファラル採用のメリットとデメリット

リファラル採用とは、自社の社員が人材の紹介や推薦をする採用方法です。
通常、新卒採用や中途採用だと応募者は求人募集などに応募して筆記試験や面接などをクリアしなければなりません。

リファラル採用では、すでに会社の社風や仕事内容やどの程度の能力が求められるか深く知っている社員が、自らの知り合いや友人を紹介する形を取ります。
そのため会社と人材のミスマッチが起きづらいという大きなメリットがあるのです。
ただし、メリットだけではなくデメリットもある点は理解しておきましょう。
そうすれば、会社へ利益をもたらす本当に欲しい人材を確保しやすくなります。

リファラル採用のメリットは?

リファラル採用には複数のメリットがあります。
まずはそのメリットをチェックしてみましょう。

ミスマッチを減らせる

採用活動で避けたいのはミスマッチです。
せっかく採用したのに、社風に合わなかった、期待していたほどの能力がなかったとなれば疲労感だけが残ります。
リファラル採用では、人材の紹介や推薦するのは自社の社員です。
社員なら、社風や仕事内容や魅力や弱点まで、細かな情報も含めて把握しているはずです。
その社員が太鼓判を押す人材ですから、必然的にミスマッチのリスクを減らせます。

人材側にもメリットはあります。
事前に社員から、総合的な情報を伝えてもらえるため、適切な判断ができるのです。
入社前と入社後で話が違うことも少ないですし、会社との間に入ってくれる社員が自分の知り合いや友人というだけでも入社後は心強いでしょう。リファラル採用は、ミスマッチが少ないという点で会社と人材両方共にメリットがあるのです。

即戦力になる可能性が高い

リファラル採用を活用して入社する人材は即戦力になることが多く、早期退職のリスクも少ないです。
リファラル採用を利用する人材は、社員から事前に仕事内容や風土や人間関係など、働く上で必要な情報を事前に伝えられて「働きたい」と判断しているわけです。

また、紹介してくれた人間の顔を潰せないため、すぐに辞めることはなかなかありません。
一方、紹介する社員も「紹介して損をした」という悲劇は避けたいと考えます。
そのため、自信を持って紹介できる能力の高い人材しか選ばないでしょう。
また、会社に慣れるまでサポートもします。
このことから、リファラル採用を活用する人材は、即戦力で早期離職が少なく定着率が高いのです。

採用コストを減らせる

即戦力になれる優秀な人材を募集するための方法として、一般的なのがハローワークや求人雑誌、転職サイトや転職エージェントです。
ハローワークは厚生労働省管轄の施設ですからコストはかかりませんが、専門的なスキルを持ったスペシャリストやハイキャリアの人が利用することは多くありません。

専門性を持った人材やハイキャリアは、条件のよい特定業種や職種や専門性に特化した情報をたくさん取り扱っている民間の転職サイトや、転職エージェントの方を利用することが多いからです。
ただ、企業側は、転職サイトや転職エージェントを利用した場合、一人採用すれば数十万円を求められることも珍しくありません。
その点リファラル採用なら、自社の社員からの紹介ですからコストもほとんどかかりませんし、特別報酬を出すとしても、転職サイトや転職エージェントなどと比較すれば金額を抑えられるのです。

求職活動をしていなかった人財の採用にもつながる

リファラル採用の対象となる人材は、元々次の仕事先を探していた人ばかりではありません。
紹介の対象となる人財は、社員が一緒に働きたいと常日頃から思っていたような、知人や友人という立場が多いのです。
ただ、積極的に転職を考えていなかったけれど、待遇に不満はあったという人も中にはいるかもしれません。
その場合、転職サイトや転職エージェントに登録すれば、引く手あまたの優秀な人材であることも多いのです。
そのような人材を、他社との獲得競争をしなくても得られることは、会社にとって大きなメリットでしょう。

リファラル採用のデメリットは?

メリットだけではなく、デメリットも理解しておきましょう。
デメリットを無視すると、会社に合わなかった場合不利益が生じるからです。
デメリットも理解して、自社に合うかどうか検討材料にしてみてください。

不採用という結果になると人間関係で問題が出る可能性

紹介されても会社が「自社とは合わない」と判断し、不採用にすることも許されています。
その場合、紹介してきた社員と人材との間で、人間関係が崩れる可能性も十分にあります。
特に社員から「自分が紹介するのだから絶対に大丈夫」といわれていたら、紹介される人材も期待するでしょう。
また、自分の能力やキャリアに自信を持っていた人なら、「不採用」と判断されると、相当なショックを受けるかもしれません。

この場合、紹介した社員と人材の間で人間関係が崩れることも十分、考えられます。
そのため社員には、リファラル採用で紹介する際の注意点を、会社側でしっかり指導しておくことが重要です。

会社の人間関係に悪影響を与える場合も

紹介する社員と人材が、プライベートで親しくしていた場合、ふたりが同じような趣味嗜好や価値観を持っていることも多いです。
そのことがチームワークに良い影響を与えて、会社の利益につながればよいのですが、逆にトラブルへつながることも想定しなければなりません。
たとえば、似たような能力や価値観の社員ばかりとなれば、新しい変化が生まれない可能性もあります。
また、派閥を作ってしまうと社内の人間関係が悪化するでしょう。

紹介してくれた社員が退職をしたとき、採用した人材まで辞めてしまうことも想定しなければなりません。
また、紹介した社員と人材の人間関係が悪い方へ変化する場合もあります。
プライベートでは友人同士なのに、会社だと上司と部下という立場になることもありえます。
そのとき、なかなか怒れない、逆に厳しくして喧嘩になることも出てきます。
そのことで会社内に悪い空気が流れれば、会社全体に悪影響を与えてしまうのです。

リファラル採用を成功させるには準備も大切

リファラル採用を導入するには準備も重要です。
この準備をしておかないと、優秀な人材ではなく「友人が困っているので助けてあげてください」ということが起きてしまうかもしれません。
社風や仕事内容も、きちんと把握できていない新人社員までリファラル採用を自由気ままに行えば、ミスマッチも増えて、不利益だけになってしまいます。
リファラル採用を導入するなら、まずは社員への教育が必要不可欠です。

人事業務の経験がない社員を、リクルーターとして教育するには、時間もコストもかかることは覚悟しなければなりません。
また、リクルーター全員で共有するルール作りなども進めなければならないでしょう。

すぐに目に見えた成果が出るものでもない

導入すれば、すぐに希望する優秀な人材が、次から次へと入ってくる状況には残念ながらなりません。
リファラル採用は、長期的な視野に立って進めていく制度だからです。

そのため、リファラル採用の準備期間を長く取って実行しても、結果が出るには時間がかかるのです。
同じ業種や業態だとしても、会社にはそれぞれ個性があります。
社員それぞれの仕事のやり方や価値観も異なるはずです。
そのため、リファラル採用を導入しても、紹介する社員の考え方と会社が希望する人材の不一致があれば、細かく修正して完成度を高めていく必要があります。
また、リファラル採用だけに頼るのではなく、他の採用方法も併用することは、言うまでも無く必須です。
即結果が出る制度ではないと理解した上で、導入するかどうか検討してみてください。

まとめ~リファラル採用にはメリットもデメリットもある~

リファラル採用とは?メリットとデメリット

リファラル採用は、会社に利益をもたらす優れた人材を確保できるユニークな採用法のひとつです。
ただしメリットばかりを見て、デメリットをないがしろにしていると、会社全体に悪影響が出る可能性もある制度なのです。

そのため、メリットとデメリットの両方をしっかりと理解した上で運用していくことが必要です。そうすれば、本当に求めている利益を出せる社員を採用できるでしょう。

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