新たなビジネスを立ち上げるために、起業を目指している方もいるでしょう。
事業を拡大していくためにも、優秀な人材の確保はとても重要になってきます。
なかでも創業時の人材採用は、知名度もない状態で求人活動を行っていくため、大手企業の採用活動とは異なり困難を極めます。
そこで今回は、創業時の採用活動で大切にしていただきたいポイントや、採用活動で注意すべき点を解説していきます。
この記事はこんな方におすすめです |
・起業をするが、人材を雇用しようか悩んでいる ・どのように採用活動をしていけばよいかわからない ・採用活動をしているが、希望する人材とマッチングせず困っている |
目次
創業時における採用の重要性とは?
事業をスタートアップさせるためは、ビジネスモデルを確立させることと、必要な人材の確保がとても大切です。
以下では、スタートアップ時の採用の重要性や、企業としてやるべきことについて解説していきます。
創業時こそ採用戦略が必要不可欠
優秀な人材を採用していく際には「採用戦略」が、とても重要なポイントとなってきます。
特にスタートアップ時にこそ、この採用戦略を練っていく必要があります。
その理由は以下の3つです。
- 教育体制が整っていない
- 即戦力として活躍する優秀な人材が必要
- 企業の知名度や実績がなく人材を集めることが困難
創業時は、教育体制などが整っていないため、入社したばかりの人材にある程度の仕事を任せていく必要があります。
そのため、採用する社員の仕事に対する考え方はもちろん、スキルや経験もとても重要になってきます。
専門知識やスキルの高い、いわゆる自走可能な社員を登用することで、より効率的に業務を遂行していけるでしょう。
創業時は多忙を極めるため、採用戦略にまで時間を裂けないと考える方も多いかと思います。
ですが、しっかりと採用戦略について考えていくことが、その後の経営に大きく影響を及ぼしていくことを理解しておきましょう。
創業時採用を行う際にやるべきこととは?
スタートアップ時の採用時に、企業側があらかじめすべきことや準備すべきことについてまとめてみました。
会社に必要な人材を見極める
まず大切になってくることが、企業に必要な人材を明確に見極めていくことです。
そのため採用戦略を練る際に、どのようなタイプの人材が必要でどの程度のレベルの人材を登用していくかというポイントを、きちんと明確にしていく必要があります。
【創業時に採用すべき人材】
経営者の視点で物事を考えられる人材
従業員としてだけでなく、経営者としての視点を持てる人材が重要な存在となるでしょう。
また、創業者の理念や考え方を共感してくれることも大切にしたいポイントです。
会社の弱点を補える人材
経営陣のウィークポイントを補ってくれる人材もとても重要です。
そのため、企業の弱点を洗い出し、それを補填してくれる人材を確保していくようにしましょう。
経営状況を踏まえて投資額を算出する
創業時の企業は、創業してしばらくの期間は資金繰りに困ってしまう可能性が非常に高いです。
経営が困難な状況で社員を雇用していくことは、より一層経営を圧迫し、危機的状況に陥ってしまうことも大いに考えられます。
そのため、採用活動にかけていくコストや採用後にどの程度投資していくことができるかを、具体的な数字を用いて考えていく必要があるでしょう。
自社のブランディングを行う
知名度がない創業したばかりの企業へ転職を希望する方は、正直なところそう多くはないでしょう。
そこで大切になってくるのが「自社のブランディング」です。
近年では、自社のホームページやSNSなどを活用したブランディングが主流です。
コストを抑えながらPR活動を行っていくことができるため、多くの企業で採用されています。
企業理念や経営ビジョン、実際に働いている社員の紹介、そして事業に関することを発信していくことが求められるでしょう。
若いうちから得られる成長環境や魅力的なミッションやビジョンなど、ベンチャー企業だからこそ体験できる魅力を打ち出していくことが大切です。
創業時に人材確保するための採用方法とは?
先ほどからご説明している通り、創業したての企業は知名度が低い上、採用実績もないため、大手企業と比較して人材集めが困難になりがちです。
そこで、創業時におすすめの具体的な採用方法についてまとめてみました。
SNSを活用した人材採用方法
ここ数年注目を集めているのが、SNSを活用した「ソーシャル・リクルーティング」という採用方法です。
FacebookやTwitterなどのSNSで、採用専用のアカウントを作成し、採用情報を発信していきます。
情報発信する際、リアルタイムで応募者と直接やりとりができることが、ソーシャル・リクルーティングを行っていく最大のメリットです。
また、特定の人材に対して密に情報発信をしていくことで、採用後のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。
ウェブサイトや採用ページでのブランディングにもプラスに働くでしょう。
業界や業種に特化した人材紹介会社を利用した採用方法
優秀や人材を採用していくためには、専門性の高い転職エージェントや転職サイトを活用していくことも重要です。
創業時に必要な人材は、ポテンシャルの高い人材ではなく、即戦力として活躍していける人材です。
そのため、事業領域に対して専門性の高い知識やスキルを持ち合わせた人材を探していく必要があります。
業界や資格など特化した転職エージェントや転職サイトなら、専門性の高い人材と出会えるチャンスがより増えると思われます。
人脈を活用した採用方法
関係者を経由した採用方法である「リファラル採用」も、とても有効的な手段と言えます。
自身や社員の持つネットワークを活用した採用活動は、転職市場の競争を避けていくことができるため、リソースをかけずに優秀な人材を確保できる可能性が高いのです。
知人からの推薦があった場合、求めるスキルや人物像とマッチングする可能性も必然的に高くなるため、採用する際の負担軽減にもつながるでしょう。
アウトソーシングによる人材採用
創業時の人材採用は、採用活動のコストや給与などのコストによって経営が圧迫されてしまうことでしょう。
新しい人材を採用し、雇用することでかかる費用は、一人当たり数百万円かかるといわれています。
コスト面などに不安を抱えている方におすすめなのが、アウトソーシングを活用した採用方法です。
あらかじめスキルのある人材を外部派遣してもらうことで、自社が抱える弱みを補填することができるでしょう。
まとめ
今回は、創業時の採用活動で大切にしていただきたいポイントや、採用活動で注意すべき点を解説しました。
創業時の人材採用は、優秀な人材を見逃していかないためにも、スピード感を持った採用プロセスを行うことが重要です。
少数精鋭ならではの、組織力とフットワークの軽さを活かした採用活動を行っていきましょう。
また、採用活動がうまくいかない場合は、以下の3つのポイントを改めて確認してみましょう。
- 求めるターゲット層と出会えているか?
- 企業の魅力を最大限アピールできているか?
- 適切な選考を行えているか?
優秀な人材を獲得していくために、SNSなど各種ツールを活用して自社のブランディングを図っていくとともに、自社に適した人材像を明確にしていきましょう。