目次
店舗を選ぶときの注意点
飲食店や物販、エステや整体などを始める際に、最初に頭を抱えるのが店舗の物件選びです。
店舗の選び方を間違うと、経営は早々に悪化し廃業せざるを得ないケースも出てきます
とても悩ましい問題ですが、店舗を選ぶ時点でしっかり考えなくては、オープンした後にしわ寄せがきます。
ただし、逆に悩みすぎても開業への一歩が踏み出せなくなってしまうので、ここでいくつかポイントを絞って、店舗選びの注意点をご紹介します。
あなたがこれから店舗探しをする際に、ぜひ参考にしてください。
ターゲットに合わせた立地を選ぶ
基本的なことですが、店舗探しをする前に事業計画書をあらかた作成し、あなたの取り扱う商品やサービスに対するターゲットを絞っておかなくてはいけません。その上で、ターゲットに合った立地の物件を探さなくては、店舗選びは失敗しやすくなります。
あなたがお客さんだったら、と想定して考えてみてください。
- どんな立地の店舗が行きやすいのか?
- 入りやすいのは1階のオープンな場所なのか?
- 少し人目を避けた地下や2階なのか?
など、じっくり考えて最適な立地を絞り込みましょう。
ランニングコストをシビアに計算する
開業する前は、夢や理想が先に立って、月々の支払いに少々無理があっても、気に入った物件や見栄えのいい物件を選んでしまう人も少なくありません。
しかし、しっかり予算を立てて、それをオーバーしない物件をシビアに探さなくては、経営の継続が難しくなります。
家賃や光熱費、駐車場が必要な場合はその費用なども計算し、無理のないランニングコストを実現できる物件を選んでください。
予想以上に売り上げが上がればいいのですが、大抵の場合はランニングコストが経営を圧迫することが多いとおもっていた方がいいでしょう。
冷静な状態でしっかり検討する
実際に店舗を見に行った後、写真や図面があれば準備し、帰宅後冷静な状態で何度も検討してください。
とにかく、店舗選びを焦ってはいけません。
不動産屋が「人気の物件なので、すぐ借り手が付くかもしれない」などと言っても、焦って抑えるようなことをしてはいけません。
また、冷静な第三者に相談することも大切です。
同業経験者だけでなく、まったく関係ない業種の人の声にも耳を傾けましょう。
相談する人は、あなたが尊敬できる人や商売に成功している人がベストです。
相談した人からの意見も、できれば紙に書き出すなどして、あなたが1人になったときに見直すようにしてください。
人と話していると、相手のペースに巻き込まれて、冷静な判断ができなくなる場合もあるので気をつけてください。
不動産屋の意見に左右されすぎない
不動産のプロである不動産屋ですが、経営のプロではないので物件に関する意見を鵜呑みにしすぎるのは危険です。
また、できるだけ多くの不動産屋を回り、自分に合った担当者を見つけることも大切です。
相性が良いというのは、自分の耳触りのいいことばかり言う不動産屋という意味ではありません。
店舗物件や地域に関する知識が多く、場合によってあなたが言われたくないような、シビアな意見を言ってくれるような人がいいでしょう。
周辺のお店もチェックする
当然のことですが、意外と疎かになってしまうのが周辺店舗の調査です。
自分の店舗を持つことになり、考えるべきことが徐々に増えていくと、視野が狭くなり自分の店舗にしか目が行かなくなることがあります。
いい立地で理想通りの店舗が見つかってオープンしてみたら、周辺に似た店舗や同じ業種の店舗が多く、お客さんが分散して経営が上手くいかなくなるということは、珍しい話しではありません。
いい場所が見つかったら、周辺のお店をチェックして、時間が許す限り時間帯を変えて実際に店舗の周辺を歩いてみましょう。
同業店舗のこと以外にも、臭いや騒音など思いもしない障害が見つかることがあります。
契約前には工事業者を決めておく
理想的なのは、契約する時点で内装業者が決まっていることです。
契約後にゼロから業者を探し始めると、オープンしていないのに月々賃料が掛かったり、見積もりを待つ無駄な時間が発生したりします。
また、物件の契約が済んだ後に内装業者を探し、いざ見積もりを取ってみると予想以上に工事費がかかり、予算がオーバーすることもよくあります。
ベストなのは、物件を決定する前に工事業者を決めておき、契約前に一度一緒に物件を見てもらうことです。
工事のプロに内装を見てもらい、工事のし辛い場所や予想外の費用が掛かるような設備がないかチェックしてもらいましょう。
この時点で、費用が発生する業者はほとんどありませんが、念のため現地調査に費用が掛からないか聞いておくと安心です。
まとめ
物件選びには多くの注意点がありますが、これらをクリアしておくと経営を始めた後の負担が大きく軽減されます。
マニュアル上の注意点に加えて、あなたの直感や感覚というのも大切にしてください。物件次第では、気分が良くなる場所もあれば、条件を満たしているのに何となく嫌な気分になる場所もあります。
ヤル気が継続できるような素敵な物件を見つけて、これからあなたが輝ける最高のステージにしてください。