経営者になるなら知っておこう!売掛金の基礎知識

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売掛金の基礎知識~回収漏れを防ぐためには?~

経営者になるなら知っておこう!売掛金の基礎知識

起業して自分で商売を始めようと思ったとき、よく目にする言葉に「売掛金」というものがあります。
サラリーマン時代には「聞いたことある」程度の人も多いでしょう。

売掛金が会計用語だというのは分かっているでしょうが、実際にはどのようなものなのでしょうか。
また、回収漏れを防ぐためには、どのような対策を講じればいいのでしょうか。

売掛金とはどのようなものなのか?

商品や原材料の取引を行う際に、必ずしもその場で現金決済が行われているわけではありません。
物品のやり取りを先に行い、現金の支払いは後で行うという「掛取引」という方法もあります。
月に何度も取引を行う相手だと、そのたびに現金決済を行っていると手間がかかります。
月末などにまとめて支払うことで、事務処理の手間を少しでも減らそうというのが、掛取引の目的です。

この掛取引の際に、まだ支払われていない代金というものが出てきます。
売掛金とは、このまだ支払われていない代金のことです。
いつまでに支払わなければならない、という法的な取り決めはありませんが、中小企業庁では、取引から60日以内に支払うように指導しています。

金銭の授受をもっと先にしたいのならば、指定した金融機関から決まって期日にお金を受け取ることを定めている「受取手形」を発行することになります。
こちらは法的根拠がしっかりしている点でも、売掛金とは異なっています。
売掛金は信用取引、受取手形は法に基づいた取引というわけです。

なぜ「回収漏れ」が起きるのか

売掛金の回収漏れが起きる背景には、この法的根拠の弱さがあります。
法的に、いつまでに払わなければならないと決まっていないうえに、時効が定められているためです。
売掛金は商事債権の扱いとなるので、最初に払うと決めた期日から1~3年で時効となります。
一般的な債権が、10年で時効となることを考えると、かなり短く設定されていると言えるでしょう。

ちなみに飲食店の売掛金は、一番短い方の1年に設定されています。
裁判などによって、時効の中断を行うことは可能ですが、原則的には支払うべき期日から1年経過すれば払わなくていいのです。

取引先が破綻した場合、売掛金は間違いなく回収できません。
破綻とはいかなくても経営が厳しい場合には、開き直って時効を待とうとするケースも考えられます。
担当者の連絡ミスなど、単純ミスで支払いが遅れた可能性もあります。
逆に、最初から払う気がないのに掛取引を行ったという、極めて悪質なケースも想定に入れないといけません。

いずれにしても、売掛金の回収漏れが起きると、入ってくるはずのお金が入ってこないことになります。
経営に悪影響を及ぼすのは、火を見るよりも明らかなので、回収漏れを防ぐ方法を考える必要があります。

取引相手ごとに与信枠を設定すると効果的

売掛金が回収できるかどうかは、取引相手の経営状況に左右されます。
このため、取引相手ごとに与信枠を設定しておけば、回収漏れを防ぐことにつながります。
銀行でも、この金額までなら返してもらえると、判断した金額までしか融資してくれません。
これと同じことを、取引相手に対しても行うのです。

ある一定金額までなら回収できる可能性が高いと判断して与信枠を設定し、その枠内でしか掛取引を行わないようにするのです。
こうすれば、相手が払い渋る可能性が低くなるというわけですね。
取引相手の経営状況も、日々変化しています。
良好だと思っていた経営状況が、短期間で悪化していたということもあるでしょう。
そうした事態に対応するため、与信枠は定期的に見直すべきです。

ただ、単独でこうした与信枠を設定するのは難しいです。
専門の信用調査機関を利用し、信用調査を代わりに行ってもらったうえで、与信枠を設定していくのがおすすめです。

相手によっては納入を控えるのもあり

起業直後のような、事業拡大が必要な場合は、売り上げアップに合わせて積極的に納入も増やしていきたいところです。
ただ、売掛金の回収に遅れが生じたようなケースは話が別です。
そういう場合には、その取引先への納入を差し控えるなど、必要以上に納入を増やさない方法も考えなければなりません。
放置していると、回収漏れが拡大しかねないからです。

問題のある取引相手に対しては、条件をきちんと設定しておくことも必要です。
支払期限はいつか、分割払いか一括払いかなどを明確化し、契約書に記載しておくのです。
また、次回の納入は売掛金の回収後にするなどの、条件をつけておいてもいいでしょう。
仮に現在の売掛金が回収できなくても、被害の拡大を抑えられるメリットがあります。

最終的には法的手段やファクタリングも

これらの方法を取っても売掛金の回収がうまくいかない場合、法的手段を取ることになります。
裁判によって、時効を停止できるというメリットがあることなどが理由です。
また、売掛金を現金化するために、ファクタリング業者を利用する方法もありでしょう。

※ファクタリングとは、あらかじめ売掛債権に保険を掛けたり、未回収の売掛金を買い取ってもらうことでリスク回避するサービスのこと。

まとめ

経営者になるなら知っておこう!売掛金の基礎知識

いずれにしても、売掛金の回収漏れが生じると、経営に悪影響を与えることは間違いありません。
回収漏れがないような対策を講じ、それでもダメなケースにも備えておきましょう。

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