ITエンジニアやプログラマなどの技術系職は、独立してフリーランスになったり、法人を設立したりすることも珍しくありません。
自分のスキルや経験を活かし、独立を検討中の方も少なくはないでしょう。
現在は技術系の働き方も多様化しており、会社に縛られずに働くことも一般化しています。
しかし、独立すべきか二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。
確かに独立して収入が不安定になる場合もありますし、納期に追われ健康を害するケースもあります。
ただ、独立するタイミングさえ間違えなければ、様々な恩恵を受けられるのです。
独立は30代・40代が適齢期
問題は独立するタイミングですが、適切な年齢は30代から40代といえます。
20代で独立するエンジニアや、50代で独立する方も中にはいますが、成功できるケースは極わずかです。
特に独立する際は、以下の点を考えなくてはいけません。
- 安定した収入を得られるか
- スキルや経験を活かせるか(即戦力になれるか)
- 急なクライアントの要望に即時対応できるか
- 各案件の年齢条件を満たせるか
これら4点を考慮すると、独立の適齢期は30代~40代となります。
20代はまだまだ経験を積む時期であり、50代はかえって年齢が足かせになるのです。
他者より優れたスキルや実績を持ち、体力にも自信があるなら20代・50代で独立することも可能でしょう。
しかし、それに該当するエンジニアは極わずかです。
もし独立を検討中なら、遅くとも40代までに準備を整え、実行に移すことを意識しましょう。
20代での独立はスキルや実績に不安が残る
20代でフリーランスになる若手エンジニアは少なくありません。
IT系はハードワークのため、会社に嫌気が指し、その勢いで退職するケースもあります。
若手のフリーランスを求める企業も多いため、条件が合致すれば20代での独立も視野に入ります。
20代は体力面への不安は一切ありません。
多少強引なタスクを組んだり、納期が厳しい時に徹夜をしても耐えることはできます。
その反面、20代の方は経験や実績が少なく、案件を獲得する際に不利に働くおそれがあります。
会社に勤務している時は、どのような場合でも会社が給料を支払ってくれます。
しかし独立したら話が別で、自ら案件を獲得しなければ、収入は途絶えてしまうのです。
各案件を発注する企業は即戦力を求めていますが、経験や実績が乏しい20代のエンジニアへ積極的に依頼するでしょうか。
大半の企業が経験豊富な多い30代・40代のエンジニアを選ぶでしょう。
このため、20代は経験を積み、独立へ向けた準備を行う時期といえます。
50歳を超えると体力的に厳しくなる
50代になってから独立するエンジニアも多いですが、様々な面で不利に働きます。
特に懸念されるのが体力です。
20代の頃はバイタリティあふれていますし、30代・40代の方もまだ体力面は問題ありません。
しかし、50歳となると体力に陰りが見え始め、短時間のデスクワークでも疲労が出てしまうでしょう。
逆に経験や実績は豊富なため、50代から独立するならそれらを全面に出して案件を獲得するべきです。
体力面も考慮が必要ですので、例えば納期に余裕がある案件や、実働時間が短い案件を選ぶとよいでしょう。
まとめ
技術系の独立のタイミングは難しいですが、経験や実績、体力を考慮した上での判断が大切です。
ただし、年齢を問わず思い付きや勢いで独立することは避けましょう。
失敗するリスクが高まりますので、入念に準備することをおすすめします。
独立を決めたら自分の強みや経験、活かせるスキルをピックアップし、独立後のロードマップを描いてみましょう。