【倍返しだ!】「半沢直樹」を現実のビジネス視点で解説!・最終話

【倍返しだ!】「半沢直樹」を現実のビジネス視点で解説!・最終話
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「半沢直樹 最終話」の解説・今後の考察※ネタバレ注意

ドラマ「半沢直樹セカンドシーズン」の解説も、いよいよ最終回を迎えました。
銀行内部だけではなく、国家権力との闘いを描いた今回の半沢直樹。
前回ラストにあっと驚くような展開になり、絶体絶命状態です。
果たして1,000倍返しはなるのでしょうか。

それにしても、半沢の正義漢ぶりは見ていて胸がすく思いがします。
私たちが日常「見て見ぬふり」をしているいくつもの悪に、敢然と立ち向かう姿を日曜日の夜に見て月曜日を迎えると、少し元気をもらったような気になるから不思議ですね。

さて、今回は半沢直樹セカンドシーズンを総括して、この作品を見て私たちがしたいことや、求められることについて考えていこうと思います。

前回分はこちらから

半沢直樹セカンドシーズン最終話のあらすじ

半沢たちの奮闘空しく、箕部幹事長の不正の証拠は、中野渡頭取の手から箕部幹事長に渡ってしまいました。

帝国航空の再建担当も外され、荒れる半沢は剣道場で竹刀を振るっていましたが、そこへやってきた瀬名と森山に鼓舞され、自分がどうあるべきかを思い出します。

諦めず、紀本常務を問い詰める半沢は、簑部幹事長への金の流れが記された書類が他にもあることを突き止めます。
全部で100億以上の金が箕部幹事長に流れていたことを知った半沢は、国内に証拠がないのならおそらくそれは海外の口座であろうと推測。国税庁に異動になった黒崎に調査を依頼します。
簑部幹事長は毎回、億単位の現金を引き出していたため、現金の体積を考慮すると、東京中央銀行から遠くない場所に隠していたはずと黒崎は推理しました。

さらに半沢は、秘書の笠松と密かに面会。箕部の海外口座のありかを聞き出そうと協力を依頼しますが、笠松に白井大臣の為にもそれはできないと断られてしまいました。
白井大臣は清廉潔白を売りにしていたため、箕部幹事長の不正をまったく知らなかったのです。

後日、帝国航空の社長と白井大臣、乃原の会食が行われていました。
乃原は、東京中央銀行がタスクフォースに屈服する姿を全国に生中継で流すための会見を企画していました。
中野渡頭取に、箕部幹事長に頭を下げさせながら債権放棄を宣言させ、それをマスコミに取材させる計画です。
その会食の席に半沢が現れます。
帝国航空の担当を外れることになったのであいさつに来たと言いながら、何も知らない白井大臣の前で野原を追求。
白井大臣は驚き、笠松を問いただしました。

乃原や簑部幹事長に不信を抱いた白井大臣は、笠松を通じて半沢に会いに来ました。人目を避けるため、半沢は自宅へ招きます。
そこで、白井大臣は妻の花から桔梗の花をプレゼントされます。
花言葉は「誠実」。
花は、クリーンな白井大臣にピッタリと笑顔で差し出すのでした。

結局、白井大臣は「確証がない」と言い、半沢は説得することはできませんでした。
夫に何かあったのだと察した花は、いっそのこと銀行を辞めてしまえばと半沢を後押しします。
背中を押された半沢は、中野渡頭取と直接対することを決意しました。

翌日、呼び出され中野渡頭取の元を訪れた半沢。
頭取と大和田が、わざと箕部幹事長の味方になるフリをして、大和田に隠し口座の在りかを探させていたことを知ります。
半沢がかつて、強引に大田和に土下座させたことを「さすがにやりすぎだ」として、一旦、責任を取らせ、証券業界を経験させ外から銀行を見てもらうため出向させたと意図を説明。
半沢を、東京中央の将来を背負う人材と認めていたが、現在の状況は自身の力不足と詫びます。

会見の前日、中野渡頭取、大和田、半沢の三名は、銀行に白井を招き、箕部幹事長の不正の証拠を見せ再度説得します。
中野渡頭取は牧野元副頭取の自死の件を話し、この不正を暴くことにかけた覚悟を見せます。
さらに半沢は、退職願を出して白井大臣に協力を要請。
白井大臣も花からもらった桔梗の花をみつめ、涙を流して協力することを約束しました。

翌日、いよいよ乃原が企画した会見が開かれました。
頭取の代理として現れた半沢は、帝国航空の債権放棄を改めて拒否します。
それを受けて、白井も帝国航空はタスクフォースなしでも十分自力再建できると明言。
タスクフォースの再建案は東京中央案の丸写しであり、これを見抜けなかったのは自分の責任で、タスクフォースのリーダーである乃原の怠慢であると発表してしまいます。

なんだと!」と凄む乃原。
ここは会見の場です。その態度、恥を知りなさい!」ぴしゃりと白井大臣が制します。
怒り狂って帰ろうとする箕部。そこに白井大臣が立ちふさがります。

遂に半沢は、不正融資があったことを暴露し始めました。

白井大臣がタスクフォースの再建案は東京中央銀行の再建案の丸パクリだと言ったが、違う点が一つある。伊勢志摩空港です。撤退予定だった赤字路線の伊勢志摩空港を外している、どういうことでしょうか?

さあ、私に聞かれてもね」とシラを切る簑部幹事長。

簑部幹事長の「この会見は全国民が注目している。軽率なことを言えば御行の名に傷がつくことになる。わかっているんだろうね」という言葉にも、もちろん半沢は臆しません。

箕部幹事長は15年前、東京第一銀行からマンション購入資金という名目で20億円を借りて、甥の経営する伊勢志摩ステートに転貸。
伊勢志摩ステートはある土地を大量に購入した。
数年後、その土地は伊勢志摩空港の建設予定地となって、伊勢志摩ステートは巨額の売却益を得た。
儲けた金は13年前から定期的に数億円ずつひき出され、東京第一銀行の幹部に1千万円、そして残りは箕部に支払われていた。

名誉毀損だ。発言を取り消せ。証拠を出したまえ」と箕部幹事長が叫びます。
半沢は「そこまで言うのならどうぞ」と言い、そこで大和田が登場。

この少し前、スパイラルの瀬名の助けを借りて、箕部幹事長の留守の隙に笠松がパソコンを操作して隠し口座を突き止めたのです。
その隠し口座はUAE(アラブ首長国連邦)にあることがわかり、さらに黒崎が税務調査の名目でその口座を押さえ、送金記録を大和田宛に送信。
すべてが明らかになっていたのでした。

半沢はマスコミの前で隠し口座の履歴を公開。
トータルで100億円もの金が箕部幹事長個人の海外口座に振り込まれていることを暴露したのです。
しかもこれらのお金は「選挙管理費用収支報告書」にも「政治資金収支報告書」にも一切記録されていない、というおまけつきで。

箕部幹事長は「記憶に無い」と言って逃げようとします。
そこで再び白井大臣が行く手をふさぎます。
秘書に助けを求める簑部幹事長に、「誰も助けてくれませんよ。説明できないのなら、謝罪するべきです。それが政治家として、人として最低限度の義務じゃないですか」と問い詰める白井大臣。
窮した箕部幹事長はおざなりの土下座をし、そそくさと逃げていきました。
一斉に追いかけるマスコミ。

こうして、箕部幹事長は収賄と脱税容疑で逮捕され、乃原弁護士は強要罪で弁護士会を追放に。
瓦解したタスクフォースに代わり、帝国航空の再建は開発投資銀行に引き継がれ、改めて再建への道を歩み始めました。

大臣を辞した白井は党へ離党届を提出、一から無所属でやり直すことにしました。
清々しい表情で、ひとり引っ越しの荷解きをする白井の前に、笠松が「私も秘書を辞めてきました。ここで雇ってください」と姿を現すのでした。

そして一か月が経過。
騒動も収束してきたある日、半沢は中野渡頭取に呼ばれます。
頭取は「旧東京第一銀行の不祥事とは言え、誰かが責任をとらなくてはならない」と告げ、紀本常務はもちろん、自分も辞任する意向を伝えました。
半沢を労い、一緒に働けたことを感謝します。
それを聞き半沢も、自分だけおめおめと残るわけにはいかないと退職を申し出ましたが、頭取はそれを制止して「半沢、さらばだ!」と立ち去りました。

辞表を出した半沢に大和田は、半沢のやり方を貫いてこの後の銀行がやり直せるというのならやってみろ、と煽り、「もしお前が頭取になれなかったら、そのときは俺の前で土下座しろ」という約束を提示。
受けて立つという半沢に、大和田は半沢の辞表を破り捨て「あばよ!!」と去っていくのでした。

半沢は険しい顔で聞いていましたが、そのあと不敵な笑みを浮かべて、立ち去る大和田を眺めているところで物語は幕を閉じました。

乃原弁護士が追放された「強要罪」とは

ドラマ中で、半沢が乃原に向かって「あなたのやっていることは強要罪に当たるのではありませんか?」と言っている回がありました。
最終話では、本当に強要罪を犯したとして弁護士会を退会処分となるのですが、この強要罪というのはどういう罪なのでしょう。
少し勉強しておきましょう。

強要罪は、刑法第223条に定義されています。
「生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した」
場合に成立すると規定しています。

例えば、接客態度が悪いなどと言って、店員に土下座を強要した場合などがこれに当たります。
乃原の場合は、紀本常務が旧東京第一時代に箕部幹事長に対して行った不正融資の件をネタに、債権放棄に同意するよう強要していたことが問題となった、との設定でした。

弁護士は、日本に53あるいずれかの弁護士会に所属していなければ活動ができません。
今回、乃原は、強要罪の疑いがあるとのことで所属する弁護士会を「退会処分」になりました。
日本には「弁護士法」というものがあり、弁護士自治が認められています。
つまり、弁護士の処分は、弁護士会が決めることができます。
そして、弁護士会の処分には軽い順に

1.戒告
2.1か月から2年間の業務停止
3.退会処分
4.除名処分

となっています。
除名にはならなかったものの、2番目に重い退会処分になりました。
乃原はこれで弁護士としての活動ができなくなってしまいます。
別の弁護士会に所属し直すという方法もありますが、こんな重大な問題をおこした弁護士を、入会させてくれる弁護士会は恐らくないでしょう。
事実上の弁護士廃業ということになりそうです。

半沢直樹の行動を振り返る~人として正しいことをするとは~

最終回を迎えて「半沢ロス」が叫ばれていますが、会えなくなるのが耐えられないほどの「半沢直樹の良さ」とはいったい何だったのでしょうか?

考え直してみると、みんなが理不尽だと思うことに対して、普通ならできないことをし、言えないことを言う、それでいて最後はきちんと筋を通していつも正義の味方でいるという、こんな理想の姿を自分と重ねるからではないかと思います。

ドラマには、前半の伊佐山のような悪意丸出しの大悪人が出てきますが、現実の普通の組織社会ではそんな人はいません。
逆に「自分は正しい」と思っている人ばかりなのです。
サラリーマンはみんな、組織に属して組織人にとっての正しさを追求していることでしょう。
そこでは組織が掲げる理念や行動指針、方針に従うことこそ何にも優先して正しいことなのです。

では、サラリーマンのあなたは組織全体が間違った方向に進んでいたとしても、きちんと自分のしていることに責任をもって「間違っている」ことを組織に対して指摘できるでしょうか。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」とは昔の漫才のネタですが、悪事も組織で行えばなんとなく「いいんじゃないのそれくらい」で通ってしまうのが現実です。
組織ぐるみの間違いは修正しにくい。
それゆえ、メガバンクではしつこいほどコンプライアンスを唱え、過去の不正が再発しないよう、これまでなかったような手続きが増えていると言います。

組織で行われた悪事が発生しないようにするには、組織を変えるしかない。
しかしそれには、いろんなものを犠牲にして破壊して、再構築するしかない。
組織が変わるには個人が変わるしかありません。
ドラマ「半沢直樹」は、そのことを教えてくれたような気がします。
では、正しい行動ができる人間になるにはどうすればよいのでしょうか。

人生の結果は「正しい考え方」ができるかどうか次第

帝国航空のモデルになったJALは、会社更生法の適用を受けて再生しましたが、その際指揮を執ったのが、京セラ名誉会長の稲森和夫氏でした。
稲森和夫氏は、人生の結果を出すには方程式があると言い、その著書のいくつかで次のような式を示されています。

「人生の結果=能力×熱意×考え方」

能力は生まれ持って備えているものもあるし、後天的に身に着けることのできる能力もあるでしょう。
熱意は、目的、目標に対して、どれくらい強い思いを抱いているかによります。
能力と熱意は、プラスになることしかありませんので、数値化すればすべて正の数になります(なくてもゼロ)。

ところが考え方には、マイナスからプラスまであります。
どれほど高い能力があったとしても、どれだけ熱心であっても、考え方がマイナスであったなら掛け算ですので、ものすごいマイナスの結果を出すであろうということです。
その逆で、「正しい考え方」ができていれば、人生の結果は常にプラスとなることを説いています。
能力は勉強やトレーニングで身に着けることができるし、実現したいことがあるのなら熱意もそれなりに沸いてくる。
しかし人間ですから、しっかりしないと考え方を誤りマイナスを掛け算してしまうことがあるのです。

この世に起こる数々の事件、立派な企業の破綻を見ていると、どうもこの公式に則ってことが起こっているように感じられてなりません。
何が正しいのかはみんな頭でわかっている。
しかし組織で活動するうちに、それはいつも忘れ去られようとする。
それを防ぐには「悪い考え方にならないよう常に意識する」ことしか方法がないのです。

まとめ

【倍返しだ!】「半沢直樹」を現実のビジネス視点で解説!・最終話

ドラマ「半沢直樹」を見ていると、改めて正しい人間の姿を教えられた気がしますね。
主人公の半沢直樹の姿に、自らを重ねてヒーローになったような感覚になるのもよいでしょう。
しかし、本当に大事なのは「今進んでいる方向、やろうとしていることは正しいことなのか」ということを意識することだと思います。

人間はいつも、自分の都合を優先させてしまう生き物。
悲しいかな正しいことは常にその次にあります。
「正義のヒーロー」だったはずの自分がいつのまにか巨悪に手を貸していた…などと言うことにもなりかねません。

改めて鏡を見て、自分は今正しいことをしているか、問い直してみましょう。
半沢直樹鑑賞後の1,000倍返しは、自分が正しい道を歩んでいるかということを見直して、新たな気持ちで再出発することだと思いませんか。

最終話までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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