どんな方法がある?漫画家・同人作家の資金調達

どんな方法がある?漫画家・同人作家の資金調達
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活動資金をどう確保していくかは、同人活動においても懸案事項だと思います。
趣味として始めた場合でも、規模が大きくなっていけばそれだけ多額の活動資金を必要とする場面が多くなることでしょう。

同人作家として融資を受けることは可能なのか、融資が難しい場合どのような代替方法があるのか、などについて考察します。

同人作家がいきなり融資を受けるのは難しい

まず結論として、いきなり「同人作家として活動したいので融資してほしい」という相談を持ちかけても、融資を受けるのは難しいでしょう。

仮に事業計画書を作り込んだとしても、融資する側にとってリスクが大きいです。
同人作家として成功する、という確証がないと融資担当者は融資を決断できないのですが、雑誌編集者など専門家ではない融資担当者が、同人誌を見て売れるかどうか判断するのは困難です。

また同人作家の人数、その中から売れる人数の割合、などを考慮すると、同人作家として成功することは非常に難易度が高いと言えます。
つまり、同人誌の内容を判断できないまま融資しても失敗する確率の方が明らかに高いので、融資は難しいということです。

実績があって特別融資が必要な場合は話が別

「今から同人作家として活躍したいので融資してください」というパターンでは基本的に融資は難しいということでした。
しかし、既に実績があって、「大規模なイベント開催のために融資が必要」などの事情があれば話は別です。

そもそも、既に活躍していれば融資は必要ないかと思いますが、仮に貯蓄がなくて融資が必要になったとしても、実績があって収益の目途が立っているのであれば、同人作家であっても融資を受けられる確率が高いでしょう。

最近は元手なしで始める人が多い

同人作家として成功できる確率は低いです。
しかし、現状は失敗しても失うのは労力くらいでしょう。
いきなり仕事を辞めて同人作家に専念し、失敗してしまった場合は仕事も失いますが、多くの方は趣味や副業から始めるはずです。

そのため副業が成功しなくても、本業があれば生活を維持することはできます。
また同人作家は大きな元手がかからないのも大きなメリットで、昔と違って今はすべてネットで完結させることが可能です。

売れていない段階から印刷して販売する必要はなく、SNSやネットを利用して作品を発信する方法もありますし、ネットでデータ販売するなら費用はほとんどかかりません。

つまり、あえて融資を受ける必要はないとも言えます。
既にネットで売れているのであれば、融資を受けなくても書籍化できるだけの資金が集まっているはずなので、そもそも同人作家が融資を受けるという話にはあまりならないはずです。

制作のためのハードとソフトが欲しい場合

同人誌を作成するためには、ペンやインク、原稿用紙といったアナログな資材のほかに、パソコン、タブレット、専用ソフトなどが必要になってきます。
既に持っている場合は、それほどコストをかけず作成~販売まで可能ですが、最低限のハードとソフトは用意しなければなりません。

イチから機材を揃える場合、おおよそ10万円~30万円程度の費用を用意しないと同人誌を作れないことになります。
しかし普通に働いていても、生活費ですべてなくなり貯金がまったくできない、そもそも働いていないからお金がない、といったこともあるかもしれません。

お金がないからこそ同人作家になって一発当てたい、貯金のために仕事を頑張ることはしたくない、といった気持ちもあるかもしれません。
しかし初期設備のために融資を受けるのはかなり厳しいので、そこはなんとか同人誌以外の手段で稼ぐ必要があるでしょう。

アルバイトを頑張る、パソコンでできる仕事をなんとか探してみる、といった手段が考えられます。
実績のない状態で融資を受けることは難しく、さらに初期設備のための融資となるとなおさら困難です。

同人作家が受けられる補助金はある?

同人作家のために、補助金が支給されるケースがあります。
しかし国がこういった制度を設けているわけではなく、地方自治体が不定期に補助金を支給しています。

過去に事例がいくつかあるのですが、次にいつ、どの市で補助金が支給されるかはわかりません。
しかし過去の事例を知っておいて、今後の動向に注目しておくのも一つの手でしょう。

今後、同人作家として活動していく中で、知っていることで得をすることがあるかもしれません。

名古屋市(平成30年)の事例

名古屋市では、平成30年4月2日(月)~5月31日(木)の募集で、同人誌の印刷製本費の1/2を助成しました。
ただしこの助成は誰もが受けられるわけではなく、一定の条件を満たした場合に限られます。

具体的には、「出版物の年間平均発行部数が200部以上」「小説、評論、詩、短歌、俳句または川柳等の文芸創造団体」「名古屋の文化(郷土史、芸術文化、文化財、生活文化等)に関する文化研究団体」といった条件です。

これらの条件を満たした上で応募し、審査に通ると補助金をもらえます。
ただ、不定期に個人で発行しているような同人誌は対象外とされているため、大手サークルや特定の団体向けの補助金と言えるでしょう。

同人作家への補助金事例は少ない

紹介した名古屋市の事例は異例として注目されたほどで、基本的に同人作家への補助金というものはありません。

強いて言うのであれば、イベントで販売する際に、申請すれば交通費が一部だけ支給される、飲み物がもらえる、といった程度で、そういった事例も極めて珍しいものです。

同人誌と似たジャンルとしてはアニメ、マンガ、映像制作などのサブカル分野が挙げられますが、サブカルチャーに対して補助金が支給された事例もあります。
とはいえ、サブカルチャーに補助金が支給される事例もまだまだ少数派なので、基本的に自費で賄う認識は持っておいた方が良いでしょう。

新潟市のマンガ・アニメへの補助金事例

新潟市では、マンガ・アニメに対して補助金を導入した事例があります。

具体的な条件等は補助金を受ける側の状況によって異なるのですが、改装費、賃借料、広告料、に対して補助金が支給されました。
補助額、補助率は大きく、上限が500万円/年で、補助率は補助対象経費の2/3です。

補助金を受けられる要件は、問い合わせて確認する形だったので詳細は不明ですが、補助金が受けることができればそれなりに大きい金額になりそうです。

札幌市の映像制作助成事業の事例

札幌市は映像制作に力を入れており、複数回補助金を導入された事例があります。

まず一つ目の事例として、補助対象経費は映像制作関係者の人件費、機材費、車両費、スタッフ宿泊費、航空賃に対して支出されました。
助成金額は上限300万円で、助成率は2/3です。

二つ目の事例は映画・ドラマ制作費に対して支出された補助金で、札幌市を中心とした映画やドラマ制作に対して補助金が出されました。
補助対象は、映像制作関係者の人件費、機材費、車両費、スタッフ宿泊費、航空賃などです。
助成金額の上限は1,000万円、助成率は1/3と、規模がかなり大きいものと言えます。

まとめ

どんな方法がある?漫画家・同人作家の資金調達

今回は「同人作家の資金調達」という観点から、どんな方法があるのか考察しました。

やはり「事業」としての確実性や安定性に乏しく、金融機関などからの融資は現実的ではありません。
事業計画書をいくら頑張って作っても客観的に見て確実性が薄い以上、融資は厳しいので、初期設備の費用や、当面の生活費などは別の手段作る必要があります。

また、同人作家に対する補助金制度が存在するわけではなく、市がイベント等に対して補助金を支給している程度にとどまります。
タイミングが合えれば補助金をもらえる可能性もあるので、特に何かイベントに出展する際などは一応リサーチしておくと良いでしょう。

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