要点から理解する!事業融資にかかる金利(利息)の計算方法

【記事を読んで「いいね!」と思ったらシェアをお願いいたします!】

開業資金や事業継続のための資金を外部から調達する場合、気になるのはやはり金利(利息)です。

とはいえ、金利とはいったい何なのかよくわからない、どうやって決まるんだろう、と疑問に思う人もいるかもしれません。

この記事では、金利の種類や返済方法ごとによって異なる計算方法について、具体例を交えてわかりやすく解説していきます。

金利とは

金利とは、簡単に言うと「お金を融資してもらう(預かる)代わりに支払う使用料の割合」です。比率(%)で表されます。

「利息」は、融資してもらったお金に金利をかけて計算したお金の額のことです。例えば100万円を金利1%で借りた場合、利息は1万円です。

銀行やクレジット会社、消費者金融などの貸金業者からお金を借りる時には、手続きとして「金銭消費貸借契約」を結びます。

金利がどうなっているか、利率や算出方法については、その契約書に「年利18%(年365日の日割り計算)」や「年利18%(年12月の月割計算)」、あるいは「利息は年10%とする」などと明記されているはずです。

金利の種類

金利には、融資を受けてから完済するまで同じ金利を適用する「固定金利」と、その時々の市場金利により変動する「変動金利」の2種類があります。

固定金利

固定金利とは、文字通り「固定された金利」を適用する方式です。
融資時点の金利が、完済までずっと適用されます。
一部ローンでは「当初1年間は年1.5%、以降完済まで年2.5%」とされるものもありますが、小刻みに変動しなければ固定金利といっていいでしょう。

事業用資金の融資においては通常、この「固定金利」が適用されます。
市場の動向が変わっても金利が変わらないので融資する側にとってはリスクが高く、そのために比較的高い金利が提示されることが多いです。

利用する側にとっては、景気などに左右されず返済計画が立てられるというメリットがありますが、変動金利より高い金利となるデメリットもあります。

変動金利

変動金利とは、ある一定の基準・期間ごとに、適用される金利が変わる方式です。民間の住宅ローンや、民間の事業資金融資においてよく見られる方式です。

金融市場などで適用される市場金利に合わせて金利を改定するため、融資する側にとってリスクが少なく、それによって比較的低い金利を提示されるのが特徴です。

短期の貸出であれば主に短期プライムレートを、長期貸出であれば主に長期プライムレートを基準に、様々な事情を考慮して金利を決定します。

プライムレートとは、銀行が業績の良い企業に融資する際に適用する金利で、「最優遇金利」とも呼ばれます。貸出期間が1年未満の場合は短期、1年以上の場合は長期プライムレートが適用されます。

利用する側にとっては、借入時の金利が比較的低い利率となるメリットがある一方、市場動向によって先々の金利が上昇する可能性があるというデメリットがあります。

単利と複利

金利が付く仕組みとして、単利式と複利式の2種類があります。

単利は、借入の元金にのみ利息がつけられる方式です。利息に対して利息はつきません。

複利は、借入元金についた利息を元金に繰り入れ、さらにその合計額に利息をつける方式です。
当初の借入元金にどんどん利息が加わることで雪だるま的に借入額が増えるため、現在では借入時に適用されることはほとんどありません。

仮にあったとしても利息制限法(最大18%)や出資法の制限を受けますので、実情では問題にならないでしょう。

金利の表示方法

金利の計算方法

金利の表示方法には「年利」「月利」「日歩」の3つがあります。
ただし現在では年利・月利がほとんどを占め、日歩はあまり利用されていません。

年利

年利は1年単位で定められた利率で、「年利5%」などと表示します。

年利5%で元金100万円を借りた場合(期間中に1度も元金を返済していない場合)の1年間の利息総額は、100万円×5%=5万円となります。

年利では、1年間の利息総額がそのまま5万円となることを念頭に置いて、月利についても見てみましょう

月利

月利は1カ月単位で定められた利率で、「月利1%」などと表示します。

月利1%で元金100万円を借りた場合(期間中に1度も元金を返済していない場合)の1カ月の利息額は、100万円×1%=1万円です。

1年間に1度も元金を返済していないと仮定した際の1年間の利息総額は、月利の場合12カ月分となるため 1万円×12回=12万円となる点に注意してください。

日歩(ひぶ)

日歩は1日単位で定められた利率で、元金100円に対する利息を示します。「元金100円につき日歩5銭(0.05%)」または元金部分の表示を省き単に「日歩5銭」などと表示されます。

日歩5銭(0.05%)で元金100万円を借りた場合(期間中に1度も元金を返済していない場合)の1カ月(31日の月)の利息額は、100万円×0.05%×31日=1万5500円となります。

1年間に1度も元金を返済していない場合の1年間の利息総額は100万円×0.05%×365日=18万2500円です。

金利の計算方法

では金利は具体的にどのような計算式で算定されるのでしょうか。ケースごとに説明します。

月利

返済を月々の分割で行う場合、金利の計算方法は返済額を利息の計算に反映させるかさせないかの2通りに分けられます。
返済を反映させる方法を「実質年率方式」、反映させない方式を「アドオン方式」といいます。

例えば10万円を月1回元金5万円、合計2回に分けて返済する場合の利息は以下のように計算します。

①実質年率12%(月利1%)の場合

・1回目の返済利息
借入残高10万円×1%=1万円

1回目の返済合計額は元金5万円 + 利息1万円 = 6万円となります。

・2回目の返済利息
借入残高5万円×1%=5千円

2回目の返済合計額は元金5万円 + 利息5千円 = 5万5千円となり、1回目より安くなります。

利息の総合計額は、1回目の1万円 + 2回目の5千円 = 1万5千円です。

②アドオン年率12%(月利1%)の場合

・1回目の返済利息
借入残高10万円×1%=1万円

1回目の返済合計額は元金 5万円 + 利息 1万円 = 6万円です。

・2回目の返済利息
借入残高10万円×1%=1万円

同じ率で計算されているので、2回目の返済合計額も元金 5万円 + 利息 1万円 = 6万円となります。

この場合の利息総合計額は、1万円 + 1万円 = 2万円です。

このように、途中の元金返済を考慮しないアドオン方式の方が実際に支払う利息が高くなります。

日割計算

借入時の条件が「利率は実質年率10%(年365日の日割り計算)」とある場合の利息は、次のように計算します。

借入利息=借入残高×実質年率(この場合10%)×{借入期間(日数)÷365日}

前の例に同じく、10万円を実質年率12%で15日間借入した時の利息を当てはめるとこうなります。

10万円×12%×(15日÷365日)=493円(借入利息)
円単位で切り捨てるか切り上げるかは約定により異なります。

借入期間が1年を超える場合、年を超える部分は「借入残高×実質年率×年数」で算出するとの特約が付されているのが一般的です。

月割計算

借入時の条件が「利率は実質年率10%(年12カ月の日割り計算)」とある場合の利息の計算方法は次の通りです。

借入利息=借入残高×実質年率(この場合10%)×借入期間(月数)÷12カ月

前の例と同じ10万円を、実質年率12%で2カ月間借入した時の利息を当てはめるとこうなります。1円未満は切り捨てるものとします。

10万円×12%×(2カ月÷12カ月)≒ 2000円(借入利息)

日割り計算と同じく、年を超える期間の部分の利息は単に「借入残高×実質年率×年数」と算出するとの特約がされているのが一般的です。
また、月に満たない期間は上記と同様に年365日の日割り計算とする特約がされているのが普通です。

番外編:借入金の返済方法

借入金の返済方法

参考までに分割払いにおける主な返済方法である「元金均等返済」、「元利均等返済」の概要を説明します。

元金均等返済

元金均等返済とは、借り入れた元金を均等に返済する返済方法のことです(初回や最終回に調整が入る場合あり)。
事業資金の貸付に多い方法です。

返済当初は残高が多いため利息額が高く、月々の分割返済額も多いです。しかし残高が減るのに伴って利息額も減るため、最終的には分割元金に近くなります。

支払総額が後述の元利均等返済より少なくなるのがメリットです。

元金均等返済の計算例

500万円を年利3%(年365日の日割り計算)、5年(60回払い)で借り入れた時の返済方法の例を見ておきましょう。

(元金部分)
44,000円×1回、84,000円×59回(合計60回)

(利息部分)
融資日の翌日から初回返済日が31日の場合の初回利息

500万円×3%×31日÷365日= 12,739円(1円未満切り捨て)

よって初回支払金額は元金44,000円 + 12,739円= 56,739円

最終回(最終回までの期間が30日の場合)の利息

84,000円×3%×30日÷365日=207円(1円未満切り捨て)

よって最終回支払金額は元金 84,000円 + 207円= 84,207円となります。

元利均等返済

毎月の返済金額を一定にするように計算された返済方法です。
住宅ローンや不動産賃貸業に対するローンに多く用いられる方法です。

残高が多い返済当初は返済額の大半を利息部分が占め、返済終了に近づくに伴って元金の占める割合が大きくなっていくのが特徴です。

メリットは、毎月の金額が一定なため返済計画が立てやすいことです。

元金部分と利息部分の合計額を一定にするべく極めて複雑な計算で求められるため、手計算をするのは困難です。
ネット上に算出ツールが数多く公開されているので、そういったツールを活用することをおすすめします。

まとめ

「金利」と聞くと計算などが複雑だと思われがちですが、基本はシンプルです。

金利(利息)の計算方法は、「元金残高×利率×借入期間」が基本です。
後はその利率が年利なのか月利なのか、365日の日割り計算か年12月の月割計算かに着目します。
あとは月利であれば月単位、年利であれば年単位で元金に掛けて求めます。
それぞれの期間単位に満たない時は通常365日の日割り計算に準じて計算します。

ただ毎月払っているだけではどれだけの部分が元金に充てられているかわからず、借入状態の把握もあやふやになってしまいます。
利息の計算方法を把握して置き、支払方法によっても利息の額が異なることに注意して借入契約をするようにしましょう。

友だち追加で限定特典GET LINE公式アカウント 友だち追加で限定特典GET LINE公式アカウント

ある方法で融資を申し込むと「6ヶ月以上」も待たなければならないリスクが増加?!

【記事を読んで「いいね!」と思ったらシェアをお願いいたします!】

新たな一歩を踏み出すためには多額の融資が必要な業界は多く存在します。融資のことが頭の中にあるあなたもそのお一人かもしれません。

ただ、その融資。ご自分で申し込みをしようとしていませんか?

日本政策金融公庫、制度融資も、万が一融資が通らなかった場合、最低でも6ヶ月間は再申し込みができません。 もしご自身で申し込みをされて審査が落ちた場合、次に融資へ申し込むことができるのは6ヶ月後になってしまいます。

美容や建設、飲食店など、開業には多くの融資が必要不可欠な方ほど、計画的に融資を申し込み開業への準備をしていかなくてはなりません。疑問や不安を残したまま申し込みをして審査に落ち、開業の夢が先延ばしになる前に、ぜひ専門家にご相談ください。

融資だけではなく経営についても様々なご相談を承っております。


融資に関するご相談はこちら