融資審査の重要項目「個人信用情報」は確認できる?

融資審査の重要項目「個人信用情報」は確認できる?
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融資申し込みをするにあたって、審査に通過できるかは一番の懸案です。
そのため、審査に不利になる要素は、事前にできる限り排除しておきたいところ。
中には、自分が融資申し込みができるのかを知るために、自身にネガティブな記録がないか、あらかじめ個人信用情報を確認したいと考えている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、事前に信用情報を確認することができるのか?その具体的な方法は?などについて解説します。

そもそも個人の信用情報は開示できるものなのか

信用情報機関は、各金融機関から個人情報を預かっていて、その情報を金融機関に提供しています。
では肝心の、本人にも情報提供してくれるのかですが、結論から言うと確認可能です。

具体的には、まずクレジット会社との契約内容、支払い状況、ローンなどの状況、残高、返済状況などのクレジット情報を確認できます。
開示できるのはもちろん本人のみで、たとえ家族であっても情報を開示するようなことはできません。

基本的には、本人も把握しているはずの情報なのですが、忘れてしまった場合には開示をして、確認できるという位置づけです。
記憶が曖昧になっていたり、さまざまなところからお金を借りていて、よくわからなくなっている場合などには便利でしょう。

ただし、自分がいろいろなところから融資を受けた結果、信用情報機関からどのような評価を受けているのか、ということは照会できません。
そもそも、信用情報機関はあくまでも情報を管理する機関であって、最終的に個人を判断するのは各金融機関です。
信用情報機関は、表面上はあくまでも客観的な情報のみを取扱う機関ということです。

実際は、裏でブラックリストなどを作っている可能性もありますが、これは公にはなっていないので、本人も確認することができません。

信用情報機関で個人情報を確認する方法

信用情報機関で個人情報を確認する方法は簡単です。
以下の三つの開示請求方法があります。

  • インターネット開示
  • 郵送開示
  • 窓口で開示

以上の三つの中から選択できます。
この中では、インターネットで開示するのが一番簡単と思われます。
下記に具体的な方法をご紹介します。

インターネット開示

インターネット開示は、パソコンとスマートフォンの両方から可能です。

【パソコンから開示する方法】

パソコンから開示する流れは以下です。

1.確認事項の確認
2.受け付け番号の取得
3.個人情報の入力
4.開示報告書を表示

以上の手順で開示できます。
まず確認事項についてですが、以下のような条件を満たす必要があります。

  • サービス利用時間:8:00~21:45(年末年始も利用可能)
  • 利用手数料:1,000円(初回開示から96時間以内に再開示を行った場合手数料は無料)
  • 支払い方法:クレジットカード決済(1回払い)
  • インターネット環境: 対応OSはWindows 8、Windows 8.1、Windows 10、ブラウザはInternet Explorer11、Microsoft Edge

以上の準備をして、開示手続きに進みます。
準備が整ったら、あとは以下のページからフォームに従って入力を進めていくだけです。
https://www.cic.co.jp/mydata/pc/procedure.html

【スマートフォンから開示する場合】

スマートフォンから開示する場合も、基本的な流れは同じです。

1.確認事項の確認
2.受け付け番号の取得
3.個人情報の入力
4.開示報告書を表示

また条件に関しても同様です。

  • サービス利用時間:8:00~21:45(年末年始も利用可能)
  • 利用手数料:1,000円(初回開示から96時間以内に再開示を行った場合手数料は無料)
  • 支払い方法:クレジットカード決済(1回払い)

インターネット環境については、スマートフォンの場合特に制限はありません。
そのため、パソコンの環境が条件を満たしていない場合は、スマートフォンから手続きするのがおすすめです。

どちらの条件も満たしていない場合は、別の方法を選択することになります。
スマートフォンで手続きする場合、以下のページからフォームに従って進めてください。
https://www.cic.co.jp/mydata/sp/procedure.html

郵送で開示

郵送で開示する場合、以下の流れになります。

1.必要書類を用意する
2.手数料(1,000円)を用意する
3.必要書類と手数料を情報信用機関(CIC)に郵送する
4.開示報告書が届く

まず必要書類は以下のページから用意が可能です。https://www.cic.co.jp/mydata/mailing/index.html

ページ内で、申込み書類を印刷できるようになっています。
郵送の場合は、書類を印刷して送る必要があるので、プリンターを用意してください。
プリンターがない場合は、窓口での手続きを選ぶか、もしくはUSBなどにデータを保存してコンビニなどで印刷することも可能です。
書類を用意したら、手数料と一緒に郵送します。

〒160-8375
東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト15階
(株)シー・アイ・シー 郵送開示センター

郵送すると、10日程度で開示報告書が届きます。

窓口で開示

窓口で情報開示する流れは以下です。

1.必要書類の用意
2.CICの窓口に行く
3.申し込みと本人確認をする
4.開示報告書を受け取る

窓口で手続きする場合、必要な書類は誰が窓口に行くかによって異なります。
本人が窓口に行く場合は、本人確認書類のみですが、任意代理人、法定代理人、法定相続人などが窓口に行く場合は、それぞれ証明書類が必要になります。

CICの窓口は、月曜~金曜の10:00 ~12:00 / 13:00~16:00です。
基本的に、土日祝日以外の平日は窓口が開いているのですが、年末年始は受け付けができません。
窓口で、申し込みと本人確認が完了したら、そのまま受付カウンターで開示報告書を受け取れます。
ただし、任意代理人の場合は後日委任者本人に郵送です。
法定代理人の場合は法定代理人に手渡し、法定相続人の場合は申込者に手渡しとなっています。

ところでCICってなに?

CICが、個人情報を扱っている機関だということは、大まかに把握されているかと思います。
それだけわかっていれば問題ないのですが、どういう機関なのかより詳しく気になる方に向けて解説します。

まずCICは、信用情報機関と呼ばれる組織で、貸金業法、割賦販売法に基づく指定信用情報機関として指定を受けています。
お金を借り入れたり、クレジットカードで取引をすると、履歴がCICに残ります。
そして、各金融機関がCICに依頼すれば、個人の取引状況を確認できる仕組みになっています。
信用情報機関には3種類あり、具体的にはCIC(株式会社シー・アイ・シー)、JICC(株式会社日本信用情報機構)、全国銀行個人信用情報センターの3種類です。

この中で、もっとも馴染みが深いのがCICで、一般的にはCICで信用情報を問い合わせます。
ほぼCICと同様の内容で開示してもらえるという点から、JICCに問い合わせるという選択肢もあります。
上で紹介したのはCICに問い合わせる方法ですが、JICCでも問題はありません。
特に理由がなければ、CICに問い合わせれば良いですが、JICCも気になる方は調べてみると良いでしょう。

ただし、全国銀行個人信用情報センターに問い合わせることは、正直なところあまりおすすめしません。
ネットや窓口での問い合わせを受け付けておらず、郵送のみの対応になっています。
情報自体はどこに問い合わせてもほぼ同じかと思いますが、CICがもっとも一連の流れに慣れていて、また早いと思われます。

例外的に全国銀行個人信用情報センターへの問い合わせが必要な場合

基本的には、CICに問い合わせるのが一般的で、JICCに問い合わせる場合もあると説明しました。
全国銀行個人信用情報センターは、不便なのであまりおすすめしないと前述しましたが、実は例外があります。

それは、過去10年間の信用情報が必要な場合です。
CICとJICCは、過去5年分しか情報を保管していないため、それ以上遡って情報が必要な場合は、全国銀行個人信用情報センターに問い合わせるしかないのです。

結論:信用情報に傷があると融資の審査は受けられない?

信用情報を開示した結果、問題があると発覚するかもしれません。
あえて開示しようと思った段階で、ある程度予測を付いているはずなので、発覚というよりは、確信に変わるという感じでしょう。

では、信用情報に問題がある時点で、融資の審査を受けられないのかというと、そんなことはありません。
過去に多少滞納した記録がある程度なら、まったく問題がないとまでは言えませんが、ほとんど審査には影響しないでしょう。
もちろん、繰り返し滞納するような悪質な問題を起こしていたり、自己破産するようなことがあれば、融資を受けられない可能性が高いです。

とはいえ、それでも審査自体は受けられる場合が多いです。
審査は受けられるけれど、結果として審査に落ちるというだけです。
詳細は融資する機関によって異なるのですが、審査段階で特段、条件が設けられていないのであれば、審査を受けてみる価値はあるでしょう。

まとめ

融資審査の重要項目「個人信用情報」は確認できる?

自分の信用情報は、誰でも簡単に照会してもらうことが可能です。
郵送や窓口での照会も可能ですが、インターネットで進めるのが一番簡単でしょう。

ただし、インターネットだと10日程度かかるので、急いでいる場合は窓口が良いです。
窓口なら、当日に照会が可能です。
また過去5年分であればCIC、もしくはJICCにインターネットから申し込みをすれば良いですが、過去10年分を照会したい場合は、CICやJICCでは保管されていないという問題もあります。

過去10年分を照会したい場合は、全国銀行個人信用情報センターに問い合わせる必要があります。
ただし、全国銀行個人信用情報センターは郵送しか受け付けていないため、手間はかかります。
そして信用情報に問題があった場合、融資の申し込みができないのか、という話ですが、申し込み自体は多くの場合可能です。

信用情報が審査にどこまで影響するかは、融資を行う機関や、信用情報の内容によります。

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