【起業資金調達】開業時に出資は受けるべきか?

【起業資金調達】開業時に出資は受けるべきか?
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開業するには資金が必要です。
業種によって、どの程度のお金が必要かは変わってきますが、仮に元手がほとんどかからない業種であっても、開業からしばらくは売上が出ない可能性が高いので、その間の生活費などが必要になります。

そのため多くの人は開業に際してお金が必要になるのですが、これを出資で賄って良いのかどうか迷うケースも多いでしょう。
開業にはリスクが付き物ですが、出資を受けることは借金をするようなイメージがあるからです。
詳しくは後述しますが、出資は借入とは異なります。

今回は開業時に出資を受けても良いものか、メリット、デメリットをご紹介します。

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出資とは

そもそも出資とは、資金提供者が企業など第三者に資金を提供することです。
提供という点がポイントで、出資という言葉自体には必ずしも返済の必要性を含んでいません。
よって無償の出資というものも存在します。

とはいえ、実際のところ無償で出資してくれるケースは稀で強いて言うなら、慈善事業などは寄附型のクラウドファンディングで資金を募れる可能性もあります。
クラウドファンディングはネット上で資金を募る仕組みですが、これも一種の出資です。
寄附型のクラウドファンディングであれば、お金などを返す必要はありません。
他の購入型、融資型、投資型のクラウドファンディングも出資の一種で、株式投資も出資の一種です。

まとめると出資は一方が一方に資金を提供することで、それ以外の契約については出資の形態によって異なるということになります。
一般的にもっとも多いのは、株式と引き換えに出資を行うパターンです。

投資については後述しますが、株に投資することを出資と表現することがある、と認識しておくとわかりやすいでしょう。

投資や融資との違い

出資、投資、融資、どれも似たようなもので、違いがよくわからないかもしれません。

実際、重複する部分もあり、例えば株式投資は出資でもあり投資でもあります。
ここでは、定義上どのように異なるのかをご説明します。

まず投資は、資金を提供する代わりに将来的にリターンを得る仕組みです。
資金を提供するという意味では投資も出資の一種なのですが、投資の場合リターンを得ることが定義に含まれています。

次に融資は資金の借入、つまり借金です。
融資も資金を提供するという意味では出資の一種と言えなくもないですが、融資の場合は、利益が出ても出なくても利子つきでお金を返す必要があります。

まとめると、投資と出資はほぼ同じもの、融資は借金、と考えておくとわかりやすいです。

出資を受けるメリット

出資を受けるメリットについて、投資や融資との比較の観点も踏まえつつ解説します。

メリット.1 返済義務がない

出資の細かな条件は契約によりますが、基本的に融資のように元本と利息を支払う必要がありません。
利益に比例して一部を分配するケースが多いでしょう。

株式投資で考えるとわかりやすいですが、赤字のときに投資家にお金を分配する必要はありません。
つまり、借金のように高いリスクを背負わなくて済むということです。

利益が出なかった場合のリスクヘッジに労力と時間を割かずに、利益を出すことに集中できます。

メリット.2 利息がない場合がほとんど

出資には返済義務がないため、利息がない場合がほとんどです。
元本を返済せずに利息を支払う場合もありますが、少数ケースです。

基本的には利益を出して、その利益の一部を出資者に還元していく仕組みになっています。

メリット.3 担保も保証人も不要

融資の場合は事業が失敗して返済ができなくなったときのために、担保や保証人が求められるケースが多いです。

返済ができなくなった場合、担保にしているものを売却して返済するか、保証人に請求が行くという流れになります。
しかし出資の場合は担保も保証人も不要で、利益が出なかった場合のリスクがありません。

出資を受けるデメリット

出資は融資に比べると元本も利息も返済する義務がなく、リスクが少なく経営に集中できそうな印象があります。
ですが出資にはデメリットもあります。
デメリットについても事前に把握しておきましょう。

デメリット.1 経営の自由が減る

融資を受ける場合、融資の際に自社の事業について説明しなければならないでしょう。
事業について説明し、納得してもらうことでお金を融資してもらえるからです。ただ実際に事業が始まってからは、お金を何に使ったのかまでは干渉されません。
融資の場合は、あくまでもお金を返せばそれで問題ないからです。
返済できなかった場合はなんらかの話し合いはありますが、返済できている限りは干渉されないでしょう。

一方で出資の場合そうはいきません。
出資は株式を購入してもらって資金を調達するのが一般的なので、株式の保有割合によっては、株主の方が経営者よりも立場が強くなる可能性もあります。
少なくとも会社を乗っ取られる可能性があるほどの出資は、受けない方が無難でしょう。

寄り添うふりをして出資して、会社を乗っ取られた、といった話も昔から決して少なくはありません。

デメリット.2 慎重に検討する必要がある

融資の場合、なるべく良い条件でなるべく多くの額を借り入れる、という方針であることが多いでしょう。

悪く言えば、あまり頭を使う必要がありません。
もちろん融資の審査に関わるので事業の魅力をしっかりとアピールする必要がありますが、それができれば問題ないということです。

しかし、出資の場合は上述の通り株を保有されることになります。
保有割合によっては危険な状態になるので、判断を求められるということです。
誰にどれだけ出資してもらうのか考えなければなりません。

融資という選択肢もある

出資にはメリットもデメリットもあり、失敗すると会社を乗っ取られるので、融資よりもハイリスクな場合があるということを前述しました。

そこで、融資を選択する、融資と出資を組み合わせる、といった選択肢もあります。
会社の経営に影響が出ない範囲で出資を受け、残りを融資で補う、などの戦略もあるのです。

上でもある程度ご説明しましたが、改めて融資のメリット、デメリットについて、出資、投資と比較しつつご説明します。

融資を受けるメリット

融資のメリットをご紹介します。

メリット.1 経営の自由度が高い

出資のところでもご説明した通り、融資の場合、経営にまで口出しされることが基本的にありません。
返済さえできていれば問題ないということになります。

すべて融資で資金調達すれば、経営は完全に自由です。
一部出資を受け、一部融資を受けるという場合、出資額に応じて経営権が変わってきます。

出資の比率が低いほど、経営の自由度は上がるということです。

デメリット.2 公的機関から融資を受ければ低金利

融資は金融機関だけでなく、公的機関からも借り入れることが可能です。
公的機関はスタートアップ企業に対して積極的に融資を行っているので、開業資金を集めるのであればチャンスです。

スタートアップで、1,000万円以上を公的機関から融資してもらえるケースもあるので、申し込んでみる価値は高いでしょう。
そして金融機関よりも圧倒的に低金利です。

デメリット.3 狙った金額を調達しやすい

出資の場合、株式を売却することになるので、買い取る側の意向も聞く必要があります。
つまり出資額を、狙いよりも増やされてしまう可能性もあるということです。

理由は当たり前ですが、経営権を持つためです。
出資額を下げるなら出資しない、という交渉をされる可能性があるということになります。

一方で、融資ならそういった交渉は発生しません。
融資希望額が多すぎて審査に通らない可能性はありますが、逆に融資額を増やすように交渉されることはないです。
そのため安心して融資を受けられます。

融資を受けるデメリット

次に融資を受けるデメリットです。

デメリット.1 返済しなければならない

出資は利益を分配すれば良いのですが、融資の場合は返済が必要です。
返済はまとめて行うわけではなく、基本的に毎月コツコツ行う必要があります。

お金のない月の返済分を繰り越すのはイメージが悪く、繰り返すと次回以降、融資の審査が通らなくなる可能性が高いでしょう。

デメリット.2 利息がかかる

融資を受けると、元本だけでなく利息も支払わなければなりません。
利息は数%~10%くらいですが、元本が大きくなれば当然、利息も大きくなります。
また返済期間が伸びれば、その分利息も大きくなります。

デメリット.3 担保や保証人が必要なケースもある

出資の場合は担保や保証人が必要ありませんが、融資の場合担保や保証人を求められるケースがあります。
担保となる土地や建物があれば良いですが、スタートアップの場合そのようなものを持たないケースも多いでしょう。

担保がない場合、保証人が必要になります。
たとえ身内であっても、保証人を頼むことにはかなり抵抗があるかもしれません。
連帯保証だと自分が支払えなくなった場合、確実に連帯保証人が返済を要求されることになります。

連帯保証人を頼める人はいない、頼めたとしても頼みたくない、という方が多いはずなので、これは融資の大きなデメリットと言えるでしょう。

出資を受けるためのポイント

融資と違い、出資の場合は出資者を募る必要があります。
では、どうすれば出資を受けられるのでしょうか。
具体的なポイントをご紹介します。

ビジネスマッチングサイトを利用する

今の時代、基本的にインターネットを活用するのが便利です。
出資者を募るためには直接会うことが重要という面もあり、たしかに会うことでより信頼関係が強まるということはあるでしょう。

しかしネットで完結するならそれに越したことはありません。
特に今はコロナ禍なので、ネットで済ませられることはネットで済ませて、事業に専念するのが良いのではないでしょうか。

地域の交流会やイベントに参加する

昔からある方法ですが、出資を受けたい人と出資したい人を結びつける地域のイベントがあります。
今はコロナの影響で自粛傾向にありますが、禁止されているわけではないので開催されています。

オンラインだけでなく直接会って出資者を探したい方は、交流会やイベントを探してみると良いでしょう。
探し方はSNSやネット検索が主流なので、最初のきっかけはオンラインと言えるかもしれません。

出資者にアピールできる準備をしておく

当然ですが、出資者には自社の魅力を伝える必要があります。
より直接的な表現をすると、収益化できる見込みがあるということを証明する必要があります。

具体的には、自社の強み、弱み、売上の見込みの数字、費用の見込みの数字、などです。
これらを説明することにより、出資者を納得させる必要があります。

また自社にとって不利なことも、可能な限りオープンにした方が良いです。
例えば自社の弱みを言わずに、強みばかりを押すのは不自然です。
出資者からすると肝心なことを隠している印象になるので、弱みも含めた上で説明することが重要です。

弱みのない会社は存在しないので、悟られる前に自分から話すことで信用につなげるのが得策でしょう。

まとめ

【起業資金調達】開業時に出資は受けるべきか?

開業時に出資を受けることには、メリットもデメリットもあります。
返済の心配をせずにお金が入ることや、融資のように担保、保証人がいらないことも大きなメリットでしょう。

ただし出資額を大きくしすぎると会社の経営権を奪われる可能性があります。
必要な金額に応じて、融資と出資を組み合わせる方法もあります。

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