粗利、粗利率とは?計算方法は?

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粗利と粗利率の重要性とは

粗利、粗利率とは?計算方法は?

粗利とは別名を売上総利益ともいい、売上高から売上原価を差し引いたものです。
粗利率とは売上高に占める粗利の割合で、粗利を売上高で割って算出します。

この粗利と粗利率、決算書において最も重要な数字だとされることが多いです。
どのような理由で、粗利と粗利率が重要だとされているのでしょうか。

会社の経営状態を決めるのは「手元にあるお金」

粗利、粗利率とは?計算方法は?

会社を経営している時に、売り上げが上がっているはずなのに、手元にあるお金が思ったほどでもないというケースがあります。
実はこれは、会社の経営状態が必ずしも良くないことの証拠です。
例えば従業員の給与は、手元にあるお金を原資としています。
手元にお金がなければ、給与を払いたくても払えなくなってしまいます。

飲食業ならば、さまざまなメニューを提供するためには、バラエティー豊かな食材を仕入れなければなりません。
この仕入れの費用も、手元にあるお金から出ているのです。
従業員の通勤交通費や、出張旅費などの経費も、手元にあるお金から出ることになります。
税金にしても、手元にお金がなければ払えません。

つまり、手元のお金が少ないのは、会社の経営に余裕がないことを意味しています。
少ないお金をやりくりして経営するにしても、できることには限界があります。
売上が下がったから、手元にあるお金が減るというのは分かります。
しかし、売上が上がっているのに、なぜ手元のお金が少なくなってしまうのでしょうか。

粗利と粗利率が低いと手元のお金が少なくなる

売上上昇にもかかわらず、手元のお金に余裕がない原因のひとつとして、粗利が増えていないことが考えられます。
売上の割に、粗利率が低くなっているのです。
例えば、ある商品を大幅に値引きして売ったとします。
安いというのでお客さんが集まって大量に売れ、売上そのものはアップする可能性があります。

しかし、商品原価である仕入れ値は、割引しようがしまいが同じです。
割引サービスを行うので、原価を下げてほしいと相手に言うのは、筋が通っていません。
結果として、商品1つ当たりの利益は減少していますので、例え売上が上がっていても粗利が増えておらず、残るお金はそれほどでもない、という状況になりかねません。
粗利が少なければ、次の仕入れは量を減らさざるを得なくなります。
仕入れは、手元にあるお金を超えるものはできないからです。

割引サービスを続けてしまい、粗利率を改善させないでいると、手元に残るお金にはどんどん余裕がなくなっていきます。
結果として、商品そのものは売れているのに、経営が苦しくなるという事態になりかねません。
粗利と粗利率が重視されるのは、こういう悪循環を招かないためです。
逆に売上が上がらなくても、商品原価のダウンで粗利率が上がっていれば、この逆のことが起きるというわけです。
手元のお金が多くなっているので仕入れが増やせますし、それによって売上が増えれば、手元のお金はさらに増える可能性があるというわけですね。

粗利と粗利率が会社の価値を決める

粗利と粗利率の重要性はこれにとどまりません。
その会社にどれだけの価値があるかを決めるための重要な数字でもあります。
例えば売上がアップしていても、粗利率が逆に下がっている場合、その商品やサービスは付加価値に乏しいということになります。

もしメーカーならば、付加価値に乏しい商品しか作れない、価値の低い会社ということになります。
小売店ならば、商品に付加価値を付けられないと判断されても仕方がありません。
例えば、安いけれども壊れやすいと判断されている商品ならば、大幅な値引きにでもならない限り買いませんよね。
それが「価値がない」ということなのです。

逆に粗利率がアップしているのなら、例え高くてもその商品は買うだけの価値があると判断されていることになります。
つまり、価格以上の価値があると見られているわけです。
例えば高くても壊れにくい商品だと判断されているならば、少しぐらい高くても買うでしょう。長持ちさせれば、結果として安くつくからです。

売る方にしても、アフターサービスが良いと評価されていれば、他の店より少しぐらい高くても買うでしょう。
買ったものが壊れない保証はないからです。
このように、粗利や粗利率が高い会社は、それ自体が価値を持っているというわけです。
粗利と粗利率が会社の価値を決めているというのは、そういうことなのです。

まとめ~順調に経営を進めたいなら粗利を重視~

粗利、粗利率とは?計算方法は?

会社経営において売上は確かに重要ですが、売上を重視するばかりに粗利率が下がり、お金が足りなくなって経営が苦しくなるなんて事態も考えられます。

本当に重要な数字は、売上ではなく粗利と粗利率なのです。
売上の割に、会社の経営が順調ではないと思ったら、粗利と粗利率が下がっていないかどうかチェックしてみると良いでしょう。