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起業・独立開業スタート時の必須ツール!名刺・封筒・パンフレット
起業、独立開業をはたした方、あるいは現在準備中という方にとって、ぜひ早めに準備しておきたいのが「名刺」「封筒」「パンフレット」これら3つの印刷物です。
営業するにあたって用意しておきたい基本の営業ツールですね。
しかし、いざ作ろうと思っても「どんなデザインにしたらよいか迷う」「発注先はどこに依頼すればよいかわからない」などわからないことがたくさん出てくることでしょう。
「企業名」「部署名」「氏名」を記載していればOKだった会社員時代と異なり、自分自身で名刺に記載する肩書を考え、かつブランディングにマッチしたデザインを検討しなければいけなくなるからです。
この記事では起業直後・起業準備中の方々のために「名刺」「封筒」「パンフレット」を作るときに参考にしてほしい情報をお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。
起業を考えたらまず名刺!名刺を作る意義とは?
まだ起業前・あるい起業準備中という段階であっても、名刺だけはぜひ早い段階で用意しておきたいものです。
セミナーや勉強会に出席したときはメンバー間で盛んに名刺交換が行われますし、気になる仕入れ先を見つけたときに名刺を渡すことで記憶に残してもらうことができます。
何より名刺は、挨拶を交わしながら直接相手に渡すことが普通です。
つまり名刺交換は顧客もしくは取引先候補との双方向のコミュニケーションが成立するまたとないチャンス!
この役立つツールをしっかり作り込むことが起業時のステップアップに大きくかかわってきます。
ここでは名刺作成においてぜひ盛り込みたい内容・デザイン・発注先について取り上げました。
起業時に準備したい! 捨てられない名刺の条件
相手の興味を引く情報が記載されているか?
起業後に出会った人たちに名刺を渡す目的とは「宣伝」「認知」このふたつです。
「何を宣伝したいのか=商品・サービス」「誰を認知してほしいのか=自分・会社・ブランド」であることを前提条件として、名刺に盛り込む情報を絞り込んでいきましょう。
出来るだけ多くの連絡先・コンタクト先が記載されているか?
名刺を作ると決めると同時に、メールアドレス、電話番号以外にもあらゆる連絡先アドレスを準備しましょう。
可能であれば、Line、Facebook、Instagram、Twitterなどの各種SNSアカウントもぜひ取得しておくことをおすすめします。
そして名刺に印刷するときはURLではなく「QRコード」を記載しておくと、アクセスしてもらえる可能性が高くなることが期待できます。
長いURLを入力してアクセスしてもらえるのは、よほど相手の興味と関心を持ってもらわなくてはまず無理、と心得ましょう。
名刺のデザインはどうする?オシャレさよりも読みやすさが重要
情報が読み取りやすいデザインか?
デザイナー、クリエイターの肩書を持つ人ほど、デザイン力を示す絶好の機会と凝りがちなものですが、かえってそれは逆効果。
前述の通り、名刺で伝えたい情報は「商品」と「自分」です。
あまりにも奇抜なデザインや派手すぎるカラーはあまり良い印象を与えません。
大切なことは、相手に受け取ってほしい情報が分かりやすく伝わるデザインであることです。
そしてもちろん名刺のサイズルール「55mm×91mm」は厳守が基本です。
奇をてらって変形サイズにしてしまい、一般的な名刺ケースやホルダーに入らなくなってしまっては目も当てられません。
整理しにくい名刺は破棄される可能性大です。
自分のブランディングとマッチしたデザインか?
自分のビジネスすなわち販売する商品やサービスのイメージ、また理想の顧客層など起業前に想定している「ブランディング」とかけ離れた名刺にならないよう注意しましょう。
例えば商品がジュエリーなら、上品さやエレガントな要素が盛り込まれた名刺が自然です。
名刺の注文はどこに依頼する?
WEB注文可能!「名刺印刷サービス」を利用する
一昔前までは街にある印刷会社に発注されることの多かった名刺。現在ではWEB上でオーダーできる名刺印刷サービスが多数見つかります。イメージに合った名刺テンプレートが揃っていて、少数ロットに対応している印刷サービスが望ましいですね。
メリット:納品までの日数が早い・多種のテンプレートから選べるので手間がかからない
デメリット:細かい指定ができにくい(価格が高くなる)
すべてオリジナルで作成できる!「自作」
名刺アプリを利用して自作するのも一つの方法。名刺のサイズルール「55mm×91mm」のスペースを以下に工夫するか、デザイナーの方なら腕の見せ所でしょう。
「この名刺、自作なんです」という切り口から会話が弾むかも。しかしその一方では「名刺を用意する資金もないのか」とあらぬ誤解を受けることも。
ビジネスの場で交換することを前提とするならばかなりの完成度が要求されます。
メリット:コストが安い
デメリット:「名刺にかけるお金の余裕がない」と誤解されがち
スタートアップ時は封筒にこだわろう!封筒を作る意義とは?
毎月の請求書発送や新商品のお知らせなど、顧客や取引先との通信手段に郵便を使う機会は意外と多いものです。
そのため起業時に用意したい印刷物の中でも、名刺と並んで重要な存在が封筒です。
また封筒は定型作業を効率よく進めるにも役立ってくれます。
加えて定期的に発送する封筒に記載された会社名やロゴは、受け取った相手に記憶してもらうきっかけとなり、結果的に効果的な宣伝になります。
起業時に準備したい封筒とは?
封筒サイズ
送付頻度が高い郵便物のサイズは以下の2種類です。
まずこのふたつの封筒を準備しておきましょう。
資料・パンフレット送付用:A4サイズの用紙がおさまる「角形2号」
請求書送付用:定形郵便サイズ「長形3号」
あると便利な封筒
請求書用の長形3号封筒には、セロファンの窓が付いたタイプを選ぶと便利です。
請求書に印刷された相手先情報をそのまま使用できるので、送付先の住所や名称を記載する手間が省けます。
得意先が少ないうちは手書きや別で印刷してもいいですが、将来的に数が多くなった場合、毎月の作業量を考えると、少しでも業務が効率化できるものを選んで損はありません。
封筒の注文はどこに依頼する?
既成封筒がワンランクアップ!「封筒印刷サービス」
名刺同様封筒についてもWEB上で印刷を請け負うサービスが多数見つかります。
封筒に社名が印字されているだけでも、「活発に営業している会社」「きちんとした会社」という印象を与えることが期待できます。
「既成封」「会社情報を印刷」「テープ糊」のシンプルなタイプほど安価で済みますが、デザイナー発注や高価な紙封筒を使用すれば価格は青天井!やはり適正価格の封筒を選びたいものです。
メリット:シンプルなものなら割安・オーダーメイドシステムを利用して凝ったデザインも可能
デメリット:コストがかかる
スタンプやPCの印字機能を利用した「自作」
郵便発送を行う事が滅多にないという場合や、会社住所・会社名を彫り込んだスタンプの利用やパソコン印字機能を利用した自作封筒もおすすめです。
メリット:自由にカスタマイズできる。コストがかからない
デメリット:郵便発送数が多くなると負担増大
独立起業にパンフレット準備は必須!パンフレットを作る意義とは?
どんな事業を行っている会社なのか、そして販売している商品やサービスの内容をアピールするパンフレットも宣伝・認知活動のために用意しておきたい印刷物です。
新規顧客や取引先を開拓するための営業ツールであるパンフレットですが、大きく分けて「会社案内」「商品・サービス案内」の二つの役割があります。
どんなコンセプトで事業を展開しているのか、そして商品のよいところやサービスのメリットをわかりやすく魅力たっぷりに伝えてくれるパンフレットは、あなたの事業に興味を持ってもらうきっかけを作ってくれる役目を果たしてくれます。
これらは、起業準備の早い段階でぜひ準備しておきましょう。
次にパンフレットに盛り込みたい項目について取り上げました。
起業時に準備したい!関心を引くパンフレットの条件
会社案内としてのパンフレットの場合
「必ずこれを載せなければならない!」という決まりはないので、原則、内容は企業によってまちまちです。
一般的には、下記のような内容が中心になるかと思われます。
- 代表挨拶
- 企業理念
- 沿革
- 会社概要
- 事業、サービス概要または取扱い商品
相手企業に自社を理解してもらい、取引相手として認めてもらう事が目的ですので、出来るだけ自社のコンセプトや経営理念、会社情報などをコンパクトにまとめ、全体的に「堅実性」「信頼感」「安心感」を感じる内容にまとめることを心掛けましょう。
商品・サービス案内としてのパンフレット場合
「パンフレットを制作する目的」や「配布対象=パンフレットを読んでほしい顧客像」を明確化して、掲載する情報の絞り込みを行いましょう。
想定される顧客増が、一般の方なのか、あるいは知識がある方なのかでも、掲載する内容や専門性のレベルが変わってくるので、ターゲットの性質・属性をきちんと、整理・認識しておくことが大切です。
また商品やサービスをアピールする手法として、競合他社商品と比較した際の優位点や根拠を具体的に記載すると、読み手の心に刺さるパンフレットになります。
例えば「年間販売数○○○台」「利用者○万人」など、具体的な数字を載せるのは効果的です。
パンフレットの注文はどこに依頼する?
早くて安い!急いでいる時には重宝する「パンフレット印刷サービス」
メリット:納期が速い。コストが割安。
デメリット:デザイン会社でのフルオーダーメイドと比較すると、デザインなどにおいて自由度が低い
デザインやロゴマーク制作などこだわるなら「デザイン・印刷会社」
メリット:プロのテクニックでハイクオリティなパンフレットを作成できる
デメリット:コストがかかりすぎるケースが多い。
すべてイチから作る!センスに自信があるなら「自作」
メリット:オリジナルパンフレットが作成できる。手作りならではの素朴な味わいが伝わり好印象。
デメリット:業種によっては自作=稚拙なデザインや内容が薄いと取られることも。
特にBtoB取引の場では避けたほうが無難。自作パンフレットはBtoC、なるべく顧客に「チラシ」感覚で受け取ってほしい時にとどめたい。
まとめ
起業・開業・独立などスタートアップの時期には様々な準備が必要です。
その中でもクライアントもしくはクライアント予備軍に直接手渡せる、印刷物の準備は念入りにこだわって用意したいところです。
ここでもう一度「良い」名刺・封筒・印刷物に必要な条件をまとめてお伝えします。
名刺には、記憶に残りやすくするインパクトや興味を引く情報と共に、必要な情報が誤読される心配のない見やすさが必要です。
定期的に発送する郵便のための専用封筒があると、受け取った相手に社名を覚えてもらえます。
パンフレットは想定される顧客に合わせて、商品・サービス内容を分かりやすく伝える事を意識しましょう。
もし「すべて用意するだけの資金の用意がない」という場合は、これら3つの印刷物をセットで発注できる印刷サービスがあります。ぜひ検討してみてください。
自分のビジネスを支えるこれらの印刷物の準備をしっかりしておくことは、起業直後のあなたの心強い味方となってくれるはずです。