キッチンカー(移動販売車)での開業の仕方・費用・許可

キッチンカー(移動販売車)での開業の仕方・費用・許可
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キッチンカー(移動販売車)での開業を目指す方へ

オフィス街の路上やイベント会場などで、食べ物を提供するキッチンカー(移動販売車)。
皆さんも、一度は利用したことがあるのではないでしょうか。

キッチンカーは店舗型の飲食業と比較すると、初期費用や固定費がかかりにくいという大きな特徴があります。
また会社員とは異なり、労働時間を自由に選べるということから、新しいライフスタイルの形としてキッチンカーでの開業を考える方も増えています。

この記事では、これから移動販売の開業を目指す方にも分かりやすく、開業までの流れや必要な費用・許可などの情報を解説いたします。

キッチンカー(移動販売車)での移動販売をめぐる現状

キッチンカーによる移動販売は、日本では2015年頃から開業する方が増えてきており、これから更に伸びる営業スタイルだと言われています。

国内では、都心部のオフィス街やイベント会場などで見かける程度ですが、アメリカでは「フードトラック」と呼ばれ、日本とは比較にならないほどメジャーな存在として普及しています。

近年、日本の外食産業は、年々その市場規模が減少している一方で、キッチンカーでの市場は年々盛り上がりを見せています。
その理由は大きく4つ挙げられます。

その1 実店舗と比べてコンパクトな運営が可能

キッチンカーは実店舗と比べローコストで出店でき、人件費や広告費といったランニングコストを抑えて開業できます。

実店舗の飲食店であれば、まずはその立地が売上に非常に大きなウエイトを占めます。
そのため立地条件に合わせて、ある程度の高い家賃を毎月支払わなければなりません。
それに比べて、初期費用300万円前後で開業でき、家賃が発生ないキッチンカーでの開業を選択する方が増えているのは当然かもしれません。

初期費用、ランニングコストを抑えつつ、ニーズがある場所へ自ら移動することができる移動販売は時代に合った開業方法と言えるでしょう。

その2 SNSの普及

Instagram(インスタグラム)やTwitter(ツイッター)、LINE(ライン)に代表されるSNSの普及は、飲食店の経営方法を大きく変化させました。

写真映えする見た目や色彩豊かなメニューが話題になるようになり、飲食店の立地も以前ほど重要なものではなくなりました。
気に入ったメニューや店舗は立地に関係なくSNSで拡散され、店と顧客が繋がりやすくなり、店が積極的に顧客に商品をPRできるようになりました。

移動販売にはSNSの活用が極めて重要です。
Twitterで今日の出店場所を顧客に告知したり、メニューをInstagramに掲載してそれを多くの人に拡散してもらうことも可能です。
こうしたSNSの普及が、移動販売の市場にも大きな影響を持つようになっているのです。

その3 キッチンカー(移動販売車)関連アプリの普及

キッチンカーを運営するうえで最も重要なのが、出店する場所をどのようにして探すかということです。
最近は、こうした出店者の課題に答えてくれる便利なアプリが登場しています。

例えば「TLUNCH」というサービスは、キッチンカーと出店スペースをマッチングするサービスで、出展者がこうしたアプリを活用することで、多くの人が集まるスペースに素早く出店できます。

こうしたキッチンカー専用のアプリが登場することで、より売上を伸ばしやすくなっているため、大きな影響があります。

その4 時代に合った販売方法である

以上の3つの大きな理由に加えて、「新しい生活様式」の影響があるでしょう。

新型コロナ感染症の影響で、飲食業は大きな打撃を受け続けています。
飲食業界は特に人が密になりやすいということから、営業する上で様々な制限を受けることになりました。

こうした状況化で、日本でも「テイクアウト」というスタイルが定着しつつあります。
移動販売は、屋外でのテイクアウトを基本とした営業方法であるため「3密」を避けやすい環境です。
顧客も安心して購入しやすい販売方法であるため、これからの時代に合った販売方法と言えます。

キッチンカーで開業する方の年代も様々です。
会社を退職後に65歳で開業する方や、20代で流行のメニューを始める方など理由や目的もそれぞれ違います。

キッチンカーは、こうした時代に合った生き方を実践できるということが理由で選ぶ方が増えているのでしょう。

移動販売を始めるメリット・デメリット

移動販売での現状は前述しましたが、もちろんメリットやデメリットもあります。
それぞれわかりやすく実店舗と比較しながら、まとめてみたいと思います。

移動販売のメリット

前述したように、実店舗と比べて移動販売は初期費用、毎月かかるランニングコストが少なくて済むというのが最も大きなメリットです。
そしてもう1つ付け加えるのであれば、廃業する時の精算も安く済むということもあります。

実店舗で営業する上で、最も大きなランニングコストは「人件費」です。
人を雇用するというのは社会的な責任があるだけでなく、利益を生みだし続けないと廃業する危険性をも生み出します。

キッチンカーは、基本的に小規模な販売形態なので人件費を抑えることができ、様々なリスクを負う必要がないという事です。
夫婦2人でキッチンカーを運営したり、究極的には1人で運営できるというのもメリットです。

また、テイクアウト専門店には「売上の上限が無い」ことも特徴です。
実店舗であれば座席数が決められているため、単純に座席数×稼働率でその店の売上が決まってしまいますが、テイクアウトであれば製造量の限界まで売上を伸ばすことが可能であり、アイデア次第で大きく稼げるというのは魅力です。

最大のメリットとして、「移動して出店する」スタイルであるため顧客のニーズがある場所に自ら選んで販売を行うことができる点です。
その日の天気やイベント、流行などに素早く対応することができるのは、キッチンカーの大きなメリットと言えるでしょう。

キッチンカーは、顧客との距離が非常に近いという特徴もあります。
そのため、人と話すことが好きである場合には非常に大きなやりがいとなるでしょう。

イベント場所への出店で多くの仲間と出会い、繋がりもできます。そうした連帯感を感じることができるのもメリットの1つでしょう。

移動販売のデメリット

これまで移動販売のメリットをあげてきましたが、当然ながらデメリットもあります。

まず、実店舗と違い販売品目などの制約があるということです。
これは、管轄の自治体や保健所の条件にもよりますので一概には言えませんが、自分が始めたい商品があるのであれば、その調理方法などを事前にその地域で販売可能かどうかを調べておいた方がいいでしょう。

次に出店場所の問題です。
キッチンカー運営の最大の悩みは「出店場所が見つからない」という点と「競争が激しい」という点でしょう。
現状では、出店スペースというのはそこまで多いわけではありません。
そのため、新たに参入してくる方との競争が必ずあるということは覚悟しておきましょう。

結局のところ、多くの販売実績がある場所は、出店の費用などの捻出を考える必要があります。
そのため、結局キッチンカーのメリットである、家賃などのランニングコストの削減にならないというケースもあり得ます。

キッチンカーで開業する際には、他の店舗にはない魅力をPRする必要がどうしてもあるのです。

キッチンカーで移動販売を始める流れを解説

ここからは、実際にキッチンカーでの開業をするまでの流れをまとめてみたいと思います。

これを読んでいる方は、自身で移動販売を始めてみたいと考えられていると思われます。
自身のことに当てはめて具体的に考えてみましょう。

移動販売を始める場合には、キッチンカーの準備、商品の仕込み場所の確保、出店場所などを具体的に考えていく必要があります。
必要な経費も都度計算してみましょう。

STEP.1 ショップのコンセプト・扱う商品を決める

最も重要なのが、ショップのコンセプトや扱う商品を決めることです。

前述したように、キッチンカーでの出店者の数は年々増えているため、同じような商品も多くなっています。
その中でも他店との差別化を図ることが重要です。

「他にはない特徴がある」
「安全な食材を使用する」
「品質にこだわる」
「地元の特産物を使う」
「商品の見た目にインパクトがある」

など一貫性のあるコンセプトにした方が、顧客にメッセージを届けやすいでしょう。
「コンセプトを先に決めて、それからそれに合った商品を考案した」という順番の方が、差別化を図りやすいという方もいます。

独自のコンセプトがある方は、それに合わせてキッチンカーの内装などを検討するといいでしょう。

STEP.2 キッチンカーを用意する

次に、キッチンカーの車両を準備します。
このキッチンカーは営業の店となるため、非常に重要なものです。
ここでは簡単に触れ、後の事項で詳しく述べることにしたいと思います。

なお、キッチンカーの内装については、営業許可を取得する際に保健所の検査に通過することが必要になります。
許可取得に関わる必要事項をしっかりと保健所に確認をしてから、具体的な準備を行いましょう。

  • 市販の車を自分で改造する
  • 専門業者に改造を依頼する
  • 既に改造された車(新車or中古車)を購入する

キッチンカーの入手方法としては、上記の方法が考えられます。
DIYでの改造は費用を抑えやすく、自分のこだわりを反映することが可能ですが、保健所で営業許可がもらえるように作ることが重要です。
もちろん、車をキッチンカーとしてカスタマイズしてくれる専門業者を活用しても良いでしょう。
「キッチンカー カスタマイズ」や「移動販売車 専門」などのキーワードで検索すると、専門業者が見つかると思われます。

また最近では、キッチンカーをレンタルすることも可能です。
レンタルすることで初期費用を大きく抑えることもできるため、最初は試しにレンタルでスタートしてみるのも手段の1つです。
経営が軌道にのった段階で、購入を考えるのも良いと思います。

STEP.3 保健所で営業許可を取る

キッチンカーの営業許可は、その出店地域の保健所で営業許可を申請する必要があります。
このあたりは、事前に調べておきましょう。

手順としては以下の通りです。

1.申請書類を保健所に提出
2.施設(キッチンカー)検査の日程を調整
3.施設(キッチンカー)検査通過(問題があれば再検査)
4.営業許可証の交付

地域ごとに管轄する保健所が異なるため、違う地域で許可を受けていても営業することはできませんので注意しましょう。
そのため、日本全国で旅をしながら移動販売を行うというのは、現実的とは言えません。

施設(キッチンカー)検査でポイントとなる点は主に次の通りです。

  • キッチンカーは、運転席とキッチンが別の空間であること
  • 給水タンクがあり、その容量が十分にあること
  • 排水タンクがあり、その容量が十分にあること
  • シンクの数とその大きさが適切であること
  • 収納ケースや棚が十分に確保されていること
  • 石鹸を常備していて衛生的であり、清潔が保てる状態であること
  • 換気扇がついており、換気について考慮されていること

保健所や販売を行う方法などによって、キッチンカーの検査内容なども異なります。
そのため、まずは保健所に事前に相談してからスタートするようにしましょう。

STEP4.販売場所の確保

出店する地域だけでなく、具体的な出店場所を調査しておくことが必要です。
主な出店場所として考えられるのが、「オフィス街」「イベント会場」「スーパーの駐車場」などです。

それぞれ解説していきます。

【オフィス街】

安定した利益を生みだすためには、オフィス街のランチ需要を狙うのがキッチンカーでのセオリーです。

ターゲットとなるのが30代~40代の男女ですので、健康に良さそうな商品などに需要がありそうです。
場所の許可は土地の所有者に交渉をして、駐車場などを借りる必要があります。

【イベント会場】

お祭りや、野外フェス、スポーツ場などのイベントは、キッチンカーの最も稼ぎやすい場所だと言えるでしょう。
多くのイベント参加者がターゲットになるため、上手くいけば莫大な利益を生みだすことも可能です。

ただし、イベント会場は出店料が必要になるケースが多いため、イベント参加者にはどのような顧客がいて、どのようなニーズがあるのかを事前に検討するようにしましょう。

【スーパーの駐車場】

スーパーの駐車場もキッチンカーの定番の場所です。
焼き鳥、焼き芋、クレープ、たい焼きなど、利用した経験もあるのではないでしょうか。

家族連れや子ども連れの主婦などが、ターゲットとして多く訪れる場所であることから、夕食のおかずになる鳥の唐揚げや子どものおやつなどのニーズがありそうです。

もちろん、これ以外にもキッチンカーで販売できる場所は他にも多数あると思います。
これまでのイメージに捉われることのない、新たな営業場所を模索してみましょう。

STEP5.集客をする

キッチンカーの集客方法は様々です。
集客のためには、これまでは広告宣伝を行うというのが最も効果的だと考えられてきましたが、メディアに広告掲載を行うのは非常にコストがかかります。

ここでは、それ以外の集客方法を考えてみたいと思います。

Facebook

Facebookページが拡散することで、あなたの店のファンを増やすことができます。
人気のページになると拡散もされやすくなるため、少額でもFacebook上で広告を活用することでその効果を上げることができます。

Twitter

Twitterのフォロワーを増やすことで、あなたの店のことを多くの方に知ってもらうことができます。
キッチンカーとTwitterの相性は非常に良く、積極的に使いたいSNSツールと言えます。
その日の出店場所や、新商品の情報などをつぶやくことで店の来店者を増やすことが可能です。

Twitterユーザーをどのようにあなたの店に誘導できるか、ということは真剣に考える必要があります。

Instagram

Instagramは写真で商品の魅力を瞬時に伝えることができるSNSです。
イベントなどの写真だけでなく、短い動画をアップすることでキッチンカーの雰囲気や、臨場感を伝えることができます。

最近では特に影響力が伸びているSNSなので、使わない手段はありません。

You Tube

キッチンカーの店舗の雰囲気をYou Tube動画で伝えるというのも良いのですが、あなたの店のコンセプトや、出店するまでのストーリーを動画にして伝えることでお店のファンを増やすことができます。

人は頑張っている人を応援したくなるものです。
お店の苦労や商品開発までをリアルに伝えたり、あなたの目標を伝えることで多くのファンを増やすことができるかもしれません。

他にも多くのツールがあります。
今や情報発信はTV・新聞・雑誌などのメディアを通さずに伝えることができる時代になりました。
自身での発信を積極的に行うようにしましょう。

キッチンカー(移動販売車)はどうやって用意する?

「既製品のキッチンカー」というものは販売されていません。
キャンピングカーのように既存の車両を改造する必要があります。

キッチンカーのベースになる車両には、いくつか種類がありますが、何を扱うかによって選ぶ必要があります。
いくつか検討してみましょう。

  • 軽自動車バン
  • 軽トラック
  • ワーゲンバス

他にも大型バン、クイックデリバリータイプ、マイクロバスなどの大型車タイプがあります。
どんな車両があなたの店に適しているのかを考えてみましょう。

次に、自分でキッチンカーを所有するかレンタルするのかを検討します。
前述したように、レンタカーは少ない初期投資でキッチンカーによる移動販売をスタートさせることができるメリットがあります。
費用の目安としては、月額数万円ほどで新車レベルのキッチンカーをリースできるでしょう。
(リース期間によって月額費用は変動)

自身でキッチンカーを所有する場合には、自由に架装できるのが最大の魅力です。
自身の思い描くキッチンカーにするのに最も適した選択ですが、まとまった初期費用を用意しなければならないデメリットもあります。

キッチンカー(移動販売車)での移動販売に必要な資格・許可

移動販売をスタートするにあたって、必ず必要となる資格は「食品衛生責任者証」と「保健所の営業許可」の2種類です。

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それぞれ解説していきます。

食品衛生責任者証

移動販売だけに限らず、食品を取り扱う営業をする場合には、食品衛生責任者の配置が必須となります。

食品衛生責任者の資格は、各都道府県の食品衛生協会が開催している講習会を受講することで取得できます。
食品衛生責任者養成講習会」は、各都道府県で開催するスケジュールが異なり定員も決められているため、資格を取得していない方は早めに講習会を予約するようにしましょう。

食品衛生責任者証は有効期限や更新の必要もないため、早めに取得しておいて損はありません。

保健所の営業許可

キッチンカーの営業許可には「食品営業自動車」、「食品移動自動車」の2種類があります。

食品営業自動車

飲食店、喫茶店、菓子製造などの営業許可です。
生ものを扱うことはできません。
クレープ、ケバブなどのキッチンカーを営業することができます。

食品移動自動車

食料品などの販売、乳類販売業、食肉販売業などの営業許可です。
包装されたものを販売するのみで、車内での調理加工は行わないという条件になります。
この許可では弁当などのキッチンカーを営業することができます。

それぞれの営業許可をしっかり理解してから保健所に相談してみましょう。
前述したように、その地域で条件などが異なることもあります。

営業許可について、疑問に思うことがあれば保健所の担当者に質問し、詳細まで理解するようにしましょう。

開業届は必要か?

営業開始する際、税務署に提出する届け出が「個人事業の開廃業届出書」。
これが、いわゆる「開業届」です。

事業を開始した場合、1か月以内の提出が所得税法229条により義務付けられています。
しかし、開業届を出さなくても罰則はありません。
そのため、実態としてはどちらでも良いというのが実情となっているのです。

ただ、利益が上がるにつれて、確定申告(白色申告・青色申告)にかかわる問題が出てきますし、出すメリットもありますので、原則、開業するなら開業届を出さなければならないと認識しておいてください。

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キッチンカー(移動販売車)での開業の仕方・費用・許可

コロナウィルスの影響もあり、外食産業は大きく変化しようとしています。
ほとんどの飲食店では大きな打撃を受けていますが、UberEATSといったフードデリバリーのように、時代のニーズに合わせて成長する新しい産業も登場しています。

移動販売は政府も注目を集めている販売スタイルであり、密を避けて食事を必要とする人に届けることができるという点で、その需要はこれから更に増すことでしょう。

このページを読んでくれたあなたが、キッチンカーで成功を掴むことを心より願っています。

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