【2023年最新版】起業の本・おすすめ29選

【2023年最新版】起業ならこれ!間違いないおすすめ本29選
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起業するためには、本を読んで知識やノウハウを得ることも大切です。
しかし、書店には起業に関する書籍がたくさんあるため、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、起業する前に読むべきおすすめの本をジャンル別に紹介し、起業に関する本の選び方も紹介します。ぜひ参考にしてください。

起業する人に読書をおすすめする理由

起業家に読書をすすめる理由

「起業」という未経験の行動に際し、起業に関する本を読み知識を身につけるのが役に立つことは、誰もが理解できる通りです。しかしそれだけでなく、読書には事業を行っていく上で必要となるさまざまな能力を高める効果があることもわかっています。

読書によるメリットは事業経営にも直結する

読書には、次のような効果があります。

  • 語彙力が増える
  • 表現力が高まる
  • 想像力・思考力が高まる
  • 視野が広がる
  • 教養が身につく
  • 正しい情報が得られる
  • メタ認知能力が上がる
  • ストレスに強くなる

メタ認知能力とは、いわば認知の認知、つまり客観的に物を見る能力のこと。語彙力や表現力は、自分の意見や実現させたいビジョンを人に伝えることに役立ちます。

想像力や思考力が高まれば、言動などから相手の言い分を理解したり汲み取ったりすることもしやすくなるでしょう。いずれも、事業主として欠かせない能力です。

正しい情報は、事業を運営する上で不可欠です。
ネットには誤った情報が無責任に流されていることも事実です。しかし、書籍なら編集者や校閲者など専門知識を持った第三者の目を通した正しい情報が記載されているはずです。

読書によって教養が身につけば、事業以外の切り口から人とのコミュニケーションも生まれやすく、それがビジネスに役立つことも多いだけでなく、自らの人生も豊かになります。

読書をする上での注意点

読書には上述のようにさまざまな効果が期待できます。反面、読書の方法や選ぶ本に留意しなければ逆効果となる恐れもあります。

電子書籍か紙の本か

現在は電子書籍を好んで利用する人も多いでしょう。しかし、電子書籍には、その画一的な形式での読書体験により、記憶力に影響があるという専門家もいます。

紙の本には、大きさ、厚み、紙の手触り、装丁などによるさまざまな違いがあります。記憶には五感も大きく影響するため、文字がひたすら並ぶ電子書籍を同じ端末で読むより、本による読書体験の方が記憶に残りやすく、思い出す手がかりも多いというのです。
気になった個所にラインを引く、書き込むといった作業も、端末上を指でなぞったりするより実際に鉛筆などで書き込む方が、記憶に残りやすいのです。

また一説には、スマホでの読書は呼吸が浅くなるため頭痛などを引き起こしやすい、という人もいます。読書により脳を圧迫する力が、本よりもスマホの方が強いため苦痛を感じやすくなるのでは、というのです。
ただ、これにはブルーライトによる刺激が影響していると考えられてはいるものの、明確な研究結果などはありません。

「スマホで読書しているとすぐ頭が痛くなる」という人は紙の本も試してみましょう。
「紙の本では読む気にならないし続かない」という人は、読まないくらいなら電子書籍を読んだ方が為になることは間違いありません。

幅広いジャンルの本、自分に合った本を

この記事では、後の章で起業家が執筆した本や、起業に関する知識が掲載された本を紹介します。
単に「起業」に関した本に絞る必要はなく、小説やエッセイ、自然科学など、あらゆるジャンルの本も読むのがおすすめです。

ただ気を付けたいのは、偏ったジャンル、偏った思考の本だけに影響されないようにすること。本には正確な情報が書かれているとはいえ、情報が古い可能性もありますし、著者の思考が偏っていることもあります。

読書にはメタ認知能力を上げる効果があると言われていますが、選ぶ本によっては思考のバイアスを強めてしまいかねません。
事業主として、情報を適切に取捨選択し、広く長い目で見て正しい判断を下すことも必要な資質の1つです。

今の自分に必要な本はどれかを考えて選んだり、あらゆるジャンルの本を読んだりすることで幅広い知識や教養、事業経営に生かせる能力を身につけてください。

成功した起業家の共通点は「読書習慣」

起業家に共通する読書習慣

起業で成功するためには情報収集が必要不可欠ですが、読書は手軽に有益な情報を得られる手段です。
また、著名な起業家には読書家として知られる人が多いこともよく知られています。

読書好きな著名起業家・投資家

【2022年最新版】起業するならこれを読もう!おすすめ本・厳選23冊

ここでは、読書好きな著名起業家を国内外合わせて6人紹介します。

それぞれ読書のスタイルや目的、考え方が異なるので、これから起業に関する情報収集をするにあたり、どのように読書を活用すればよいかを考えるうえで参考にしましょう。

メルカリ創業者 山田進太郎氏

山田氏は1日1冊は本を読み、1年間で365冊の本を読む習慣があるそうです。
山田氏が読書をするうえでこだわっているのは質と量の確保であり、いかにして読書時間を作り、得た知識を定着させるかということに工夫を凝らしています。

基本的に移動時間に読書をするのが習慣で、読んだ知識はブログで紹介することによって知識の定着を図り、質の高い情報へと変換しています。

このように読書の量と質を確保することで、読書の時間を価値あるものにしているのが山田氏流の読書術です。

ライブドア創業者 堀江貴文氏

起業家として著名ですが、氏が普通の読書家と違う点は、収監されて刑務所で過ごす2年半の間に1,000冊にも及ぶ本を一気に読んだという点です。

フィクション・ノンフィクション問わず膨大な量の本を読んだことで、刑期中でインターネットがない環境下においても情報に関して世間に遅れをとることはありませんでした。

また、普段読まないような本を読んだことで視野が広がり、新たなビジネスのアイディアにつながったため、当時の読書経験は今でも生きていると語っています。

テスラ創業者 イーロン・マスク氏

電気自動車企業「テスラ」の創設者であるマスク氏は、ロケットに関する知識をすべて読書で得たと語っており、技術関連の書籍を読むのに膨大な時間を費やしています。

また一方で『資本論』のような経済学の本から『指輪物語』のようなファンタジー系フィクションまで、幅広く愛読している点も他の企業家と比べると特徴的な点でしょう。

起業家は実務的な事務処理能力だけでなく大胆な発想力も必要なので、ジャンルを問わず、フィクション作品なども織り交ぜて情報を収集することが大事なのかもしれません。

Facebook創業者 マーク・ザッカーバーグ氏

ザッカーバーグ氏は、2015年から2週間に1冊以上の本を読むとFacebookに投稿したことから、世間では読書家のイメージが定着しました。

読書の目的についてザッカーバーグ氏は、異なる文化や歴史、テクノロジーなどについて学ぶことと語っており、メディアに触れる時間を減らすことの大事さについても訴えています。

Facebookの創業者という立場でありながら、メディアに触れる時間を読書に充てると語っている点が、読書がいかに大事であるかを物語っています。

マイクロソフト創業者 ビル・ゲイツ氏

ゲイツ氏は読書家として有名な起業家の一人であり、年間50冊以上の本を読んでいるといわれています。
年で50冊というとそこまで多いわけではないように思えますが、本に書き込みをしたりノートをとったりして一冊の本を深く理解している点がポイントです。

読む本も娯楽小説の類ではなく、専門書をはじめとする生きた知識が身に付く本であり、量より質を重視した読書スタイルが特徴と言えるでしょう。

投資家 ウォーレン・バフェット氏

世界一の投資家と呼ばれ、純資産では長者番付の常連でもあるウォーレン・バフェットですが、バフェット氏も勤務時間の多くを読書に充てるほどの読書家です。

バフェット氏の読書には特徴があり、著者の意見は無視し、情報やデータを集めることに徹しているといいます。

経営者によって書かれた自伝やマーケティング論などのビジネス本を好んで読み、自身の仕事に生かすというのがバフェット氏の読書スタイルです。確固たる「自分」を持った人ならではの読み方と言えるかもしれません。

起業初心者にもおすすめ!起業するならまず読むべき本

起業をしたいと思っても、何から始めればよいのかわからないという方も多いでしょう。
そこで、まずは起業するならとりあえず最初に読むべき本を2冊紹介します。

井上達也著『起業を考えたら必ず読む本』

井上達也『起業を考えたら必ず読む本』

本書は起業の準備段階でやっておくべきことから起業後にやることまで、実践的な内容が一から網羅的に解説されています。
夢をみさせるだけの啓発本とは違い、起業の悪い面まできちんと描いているリアルティーある一冊です。

起業家である著者自身の経験をもとに書かれているため説得力があるので、起業のメリット・デメリットを比較して現実と向き合いたいという方はぜひ手に取ってみてください。

田所雅之著『起業の科学 スタートアップサイエンス』

田所雅之『起業の科学 スタートアップサイエンス』

起業で成功するための方法を科学的に分析し、体系化したのが本書の特徴です。

起業というと、特別な才覚を持った人が天才的なアイディアで成功するといったイメージを持たれがちですが、本書を読むとそのイメージは変わります。
正しい手順に従い着実に準備を進めていくことで、誰にでも起業は実現できるというのが本書の論旨です。

起業のリスクや注意点についても丁寧に書かれているので、起業を志すならまず読んでおいて損はないでしょう。

起業のためのマインドづくりやアイデア出しに役立つ本

起業にはビジネスのアイデアが欠かせませんが、ビジネスのアイデアは誰にでも簡単に思いつくものではありません。
起業家には会社員とは違ったいわゆる「起業家マインド」が必要なので、マインドづくりも重要です。

そこで、起業のためのマインドづくりやアイデア出しに役立つ本を3冊紹介します。

藤田晋著『渋谷ではたらく社長の告白』

藤田晋『渋谷ではたらく社長の告白』

著者はサイバーエージェントの創業者として有名な藤田氏ですが、本書の内容は藤田氏がサイバーエージェントを立ち上げてから現在の成功を掴むまでの軌跡を描いた自伝に近いと言えるでしょう。

華やかにみられがちなITベンチャー経営者のイメージとは裏腹に、藤田氏が直面した数々の困難や苦悩がこの一冊に描かれています。
日本でも有数の有名ITベンチャー社長の心の内を知ることで、読者の起業家マインドを刺激してくれる一冊です。

吉田雅紀著『読んで、考え、書き記す 起業「成功」ノート』

吉田雅紀『読んで、考え、書き記す 起業「成功」ノート』

起業において重要なのはビジネスのアイディアですが、それ以外にも法人化するなら法人登記や事業目的、経営方針や事業の内容など、決めなければならないことがたくさんあります。
そんな起業をするうえで不可欠な意思決定の道筋を示し、読んだ人のアイディアを具体化させるためのサポートをしてくれるのが本書です。

ビジネスは意思決定の連続ですが、本書を読みながら一つひとつ進めていくことで重要な決断を間違いなくできる力が身に付き、アイディアをビジネスとして形にできるでしょう。

今井孝著『起業1年目の教科書』

今井孝『起業1年目の教科書』

起業は一つの大きなチャレンジではなく小さなチャレンジの積み重ねなので、小さな成功体験を重ねることが成功の秘訣である、というのが筆者の考え方です。

起業をイチかバチかのチャレンジと考えるのは間違いであり、細かく目標設定をして着実に達成していくことこそ起業の本質なのでしょう。

起業家である筆者の実体験に基づき、起業でつまずくポイントも押さえているので、起業してビジネスを成功させるまでのステップを学ぶことができます。

会社設立する際に読むべき本

会社設立の方法についても知っておきたいところです。
事業を開始するために必要な手続きから、会社設立後も意識しなければならない法律・税金関係の知識がわかる本を3冊紹介します。

原尚美著『いちばんわかりやすい 会社のつくり方がよくわかる本』

原尚美『いちばんわかりやすい 会社のつくり方がよくわかる本』

本書は会社設立のメリット・デメリットから、個人事業主と会社経営ではどちらがお得かを売上・税金・経費などの観点で徹底的に比較しています。
そして実例に基づく税金計算方法や、許認可や補助金・助成金など会社設立前に知っておくべきこと、会社設立の手順なども紹介されています。

本書を読めば、自身の状況に応じて会社設立をすべきかどうかということから設立に必要な手続きまで、網羅的に理解できるでしょう。

当サイトでも会社設立の流れなど解説した記事を掲載しております。こちらも参考にしてみてください。

須田邦裕、出澤秀二から1年目までの会社設立の手続きと法律・税金』

起業において不可欠な法律・税金に関する知識を解説する著書ですが、「起業から1年目まで」に関する知識をまとめたところが特徴です。

節税・法律対策は起業後1年目が重要であると言っても過言ではありません。
また、起業してから数年で資金繰りが立ち行かなくなる失敗例も多く、早い段階で知識をもっておくことが重要なため、特に起業初期に的を絞った本書を挙げました。
難しい知識も含まれますが、実用的で実務で非常に役立つ良書です。

中島吉央著『図解 いちばんやさしく丁寧に書いた合同会社設立・運営の本』

中島吉央『図解 いちばんやさしく丁寧に書いた合同会社設立・運営の本』

本書はいくつかある会社の種類の中でも、合同会社の設立を対象に解説しています。
合同会社を設立する場合に多くの人が迷う点を抽出しており、定款の作成や登記手続き、必要書類の記入例まで丁寧に解説されています。
これから起業するなら合同会社で設立するという方も多いと思うので、本書の知識は役に立つでしょう。

合同会社設立の第一歩として、ぜひ活用してください。

当サイトでも合同会社設立の流れなど解説した記事を掲載しております。こちらも参考にしてみてください。

フリーランス・個人事業主として起業するなら読むべき本

起業といっても必ずしも会社設立をしなければならないわけではなく、個人事業主として開業するという選択肢もあります。
また近年では独立してフリーランスとして活動する人も増えてきました。

ここでは、フリーランス・個人事業主として開業するとき読むべき本を3冊紹介します。

高田ゲンキ著『世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生』

高田ゲンキ『世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生』

本書は、どうすればフリーランスになれるのかといったことからフリーランスの働き方、仕事の継続の仕方について詳しく解説した著書です。

近年では、働き方が多様化したことでフリーランスの人口も徐々に増えてきているため、独立して会社を起こすのではなくフリーランスとして活動することを考えている方も多いでしょう。

本書では集客方法から保険・税金のことなど、フリーランスとして活動するうえで必要なことが幅広く解説されているので、独立前に一度は目を通しておくと役に立つ本です。

当サイトでもフリーランスでの起業について解説した記事を掲載しております。こちらも参考にしてみてください。

天田幸宏著『個人事業主1年目の強化書』

天田幸宏『個人事業主1年目の強化書』

開業の準備から開業後に継続して利益を出す方法、そしてお金に関する知識など、個人事業主になるために必要なことを初歩からまとめたのが本書です。

元起業支援情報誌の編集者であり、現在起業支援にも取り組んでいる筆者が、個人事業主向けにビジネスの仕方をわかりやすく説明しています。

会社設立ではなく個人事業主として活動することを考えている方は、本書から学べることが多いでしょう。

当サイトでも個人事業主について解説した記事を掲載しております。こちらも参考にしてみてください。

大槻貴志著『まずは1人で年1000万円稼ぐ! 個人事業のはじめ方』

大槻貴志『まずは1人で年1000万円稼ぐ! 個人事業のはじめ方』

起業のアイディアやブランディング、そしてお金の話しや起業のためのマインドセットまで、個人事業主として開業するために大事なことを幅広く解説している著書です。

起業のメリット・デメリットから「なぜ起業するのか」といった本質的な疑問を投げかけられることで、起業を考えていた人も立ち止まって考えさせられることがあるでしょう。

著者自身の失敗から学べることも多く含まれているので、実業家の生の声が聞けるという点も本書の魅力の一つです。

ひとり起業を目指すなら読むべき本

「小さく起業する」というのは、昨今の起業における重要なキーワードの一つ。 リスクを抑えるため、社員を雇わず最小限の規模でビジネスを始める一人起業が注目されています。

そんな一人起業を考えている方のために、参考になる著書を3冊紹介します。

当サイトでもひとり起業について解説した記事を掲載しております。こちらも参考にしてみてください。

滝岡幸子著『自宅でひとり起業 仕事図鑑』

滝岡幸子『自宅でひとり起業 仕事図鑑』

「仕事図鑑」というタイトルからもわかるとおり、本書は一人でも起業できるさまざまな仕事を紹介する著書です。
ネット通販・インターネットビジネス・スクール事業・店舗経営など、さまざまなタイプの中から80以上の仕事を紹介しています。

ひとり起業なら気軽に始められそうだけど何をすればよいのかイメージできないという方は、まず本書をみてどのような仕事の選択肢があるのかを知るとよいでしょう。

藤原恭子著『ひとり起業の教科書』

藤原恭子『ひとり起業の教科書』

元OLだった著者がハンドメイドアクセサリー販売やカウンセリングで起業した実体験をもとに、起業で成功するコツを紹介する著書です。

本書では「誰でも起業はできる」という強いメッセージが込められているので、実務的な内容とともにモチベーションアップにも役立ちます。

また、もともと経営について何の知識もなかった著者が起業で成功した実体験がベースなので、説得力があり好感が持てるのも本書の特徴と言えるでしょう。

井ノ上陽一著『新版 ひとり社長の経理の基本』

井ノ上陽一『新版 ひとり社長の経理の基本』

ひとり起業をすると本業のビジネスだけでなく経理もこなさなければなりませんが、会社の経理担当者向けではなく社長向けに書かれた本は意外と多くありません。
ひとり起業のための経理業務をまとめたのが本書です。

経理の基本から日々やらなければならない経理業務、そして決算申告まで網羅的に解説されているので、ひとり起業の経理を学ぶためにまずはこの一冊に目を通しておくとよいでしょう。

起業を目指す女性向けの本

仕事上での男女差が少しずつ埋まりつつある最近では、起業して成功する女性が目立つようになりました。

仕事とプライベートをうまく両立し、活き活きと働いている女性起業家の姿に憧れを抱く方も多いでしょう。
そんな方のために、起業を目指す女性向けの本を3冊紹介します。

当サイトでも女性の起業について解説した記事を掲載しております。こちらも参考にしてみてください。

豊増さくら著・編集『法律・お金・経営のプロが教える 女性のための「起業の教科書」』

豊増さくら『女性のための「起業の教科書」』

女性起業家向けの経営支援サービスを手掛ける「ブライトウーマン・コンサルタント」の理事を務める筆者による著書です。

ビジネス経験が少ない、家事や育児と仕事の両立をしなければならないといった悩みを抱えた女性は多いでしょう。
本書はそんな女性の起業で課題となりやすい部分にしっかりスポットを当てているのが特徴です。

ブライトウーマン・コンサルタントは弁護士・税理士をはじめとした専門家集団なので、本書の内容は専門家のお墨付きであるという点もポイントが高いでしょう。

叶理恵著『夢と現実に橋をかける人柄ビジネス~幸せ女性起業塾~』

叶理恵『夢と現実に橋をかける人柄ビジネス~幸せ女性起業塾~』

女性起業家のための起業ノウハウを解説する著書ですが、「人柄ビジネス」というタイトルが目を引きます。
本書の特徴は、「ファンを作る」「お客さんを引き寄せる」「パートナーに応援してもらうには?」といったように、人を軸として起業をとらえているという点です。

好きなことを生かして夢を実現してほしいというメッセージ性を感じる内容ですが、抽象的な精神論ではありません。
実務に基づいた具体的な内容にまで踏み込んでいるので、起業のためのノウハウが豊富に詰め込まれていて参考になる内容です。

小谷晴美著『小さく始めて夢をかなえる! 「女性ひとり起業」スタートBOOK』

小谷晴美『小さく始めて夢をかなえる! 「女性ひとり起業」スタート』

本書は女性がひとり起業するために、ライフスタイルに合わせて小さなことから少しずつこなしていき、一歩ずつステップを踏んで実現していく方法が解説されています。

章の最後にワークを挟んだり、確定申告用のExcelデータをダウンロードできたりと、これから起業を始める人の目線できめ細やかに配慮されているのが本書のポイントです。

ハンドブックとして使えるQ&Aも入っているので、読み終えたあとも持っておきたい1冊になるでしょう。

起業を目指す学生向けの本

インターネットビジネスやSNSの普及により、最近では学生のうちから起業する人も少なくありません。
チャンスが多く失敗してもリスクが少ないという学生のメリットを最大限生かすために、成功のポイントをおさえておきましょう。

ここでは起業を目指す学生向けの本を3冊紹介するので、起業に興味のある学生の方はぜひ参考にしてください。

当サイトでも学生起業について解説した記事を掲載しております。こちらも参考にしてみてください。

刀禰真之介著『学生は起業するな!~後悔ではなく無念を感じろ!~』

刀禰真之介『学生は起業するな!~後悔ではなく無念を感じろ!~』

学生の起業を真っ向から否定するかのようなタイトルが刺激的な本書ですが、中身をみればむしろ学生の積極的な挑戦を応援していることがわかります。

著者が述べたいのは甘い言葉に惑わされて安易に起業するのではなく、きちんと知識やノウハウを身に付け着実なステップを踏んで、勝算のある挑戦をしてほしいということ。

一つひとつの見出しがキャッチ―でとっつきやすく、学生起業家を目指す人にとって読みやすい内容に工夫されているため、読み進めるのが楽しい1冊になるでしょう。

クリス・ギレボー著『1万円起業』

クリス・ギレボー『1万円起業』

起業資金が集めにくいというのは学生起業家にとって大きな課題ですが、そんな悩みを解決してくれるのが本書です。

1万円起業」というタイトルからわかるとおり、本書にはお金がなくても起業できるアイディアが詰まっており、起業するために重要なことはお金だけではないということが、ビジネス経験のない学生にもわかるようになっています。

学生思考から起業家マインドにチェンジするための第一歩として、まずはこの本を手に取ってみるのも一つの選択肢でしょう。

上阪徹著『リブセンス 生きる意味』

上阪徹『リブセンス 生きる意味』

アルバイトの求人サイトとして有名な「ジョブセンス(現マッハバイト)」を手掛ける「株式会社リブセンス」の代表取締役社長、村上太一氏へのインタビューを軸にして書かれた著書です。

創業からわずか5年で会社を東証マザーズに上場させた村上氏ですが、著者は村上氏を「ごく普通の25歳」と表現しており、そんな普通の25歳の青年がいかにして事業で成功したか本書を読むと良くわかります。

起業のハウツー本というよりも、村上太一という起業家の半生や価値観を知り、学生起業家のベンチャースピリットを学ぶのに役立つ本です。

起業資金の調達について知るならこの本

起業する分野によっては多額の資金が必要になるため、自己資金で足りない分は資金調達する必要があります。

ここでは、資金調達を成功させるためのファイナンスや資金繰りの知識、そして最近話題のクラウドファンディングなど、資金調達に役立つ本を3冊紹介します。

手持ちの資金は少ないけど、資金調達を成功させてすぐにビジネスをはじめたいという方は、こちらで紹介する本が参考になるでしょう。

当サイトでも資金調達について解説した記事を掲載しております。こちらも参考にしてみてください。

磯崎哲也著『起業のファイナンス増補改訂版』

磯崎哲也『起業のファイナンス増補改訂版』

資金調達のなかでもベンチャーキャピタルからの投資をテーマとし、ベンチャー企業やスタートアップがいかに投資家から融資を受けるかについて書かれた著書です。
ベンチャーファイナンスの基本から投資家との交渉、コーポレートガバナンスまで実務的な面もしっかりカバーしています。

難解な部分は丁寧に説明され、専門用語の解説も入っているので、起業におけるファイナンスを知り資金調達の全体像を掴むのに役立つでしょう。

小堺桂悦郎著『これだけは知っておきたい「資金繰り」の基本と常識』

小堺桂悦郎『これだけは知っておきたい「資金繰り」の基本と常識』

起業に欠かせない「資金繰り」について、体系化してわかりやすく説明した著書です。
資金繰りは経験から学ぶところも多いため本から知識を習得するのが難しいですが、本書は図解やイラストを用いて直感的に理解できるようわかりやすい工夫がなされています。

銀行から融資を受けるために必要な基礎知識を丁寧に説明し、実際の交渉術にまで触れられているため、基礎を中心として実務も学びたいという方にはおすすめの著書です。

小田恭央著『成功するクラウドファンディング』

小田恭央『成功するクラウドファンディング』

新しい資金調達手段として近年注目を集めている「クラウドファンディング」ですが、本書はクラウドファンディングで資金調達する方法を体系的に説明した著書です。

実際にクラウドファンディングで、6,000万円の資金調達を成功させた著者の実体験に基づいて書かれているので、内容に説得力があり学ぶことは多いでしょう。

「クラウドファンディングに興味はあるけど、どうやってはじめればよいかわからない」という方は多いと思いますが、本書はクラウドファンディングをはじめる最初のきっかけをみつける手掛かりになります。

当サイトでもクラウドファンディングについて解説した記事を掲載しております。こちらも参考にしてみてください。

現役経営者はどんな書籍を読んできたのか?

全国18位の会計事務所・代表税理士推薦「成功する経営者が読む珠玉の一冊」

ここまで起業する前に読むべきおすすめの書籍をご紹介してきました。
では、実際に経営を手掛ける現役経営者たちは、一体どのような書籍を手に取ってきたのかも気になるところ。

今回は、当サイトを運営する「税理士法人Bricks&UK」代表税理士である梶浦に、人生に影響を与えた書籍として印象深いものを挙げてもらいました。
特に「この年代のうちに読んでおきたい」という、おすすめの年代も記載しております。
小説から古典経済書、実用書まで、ジャンルにとらわれず幅広くチョイスされていますので、ぜひ参考にしてください。

1冊目『新聞』

読んで欲しい年代:一生涯

いきなり具体的な書籍名ではないので「なにそれ」って言われそうですが、もっとも自分を人間らしくしてくれたのは、この毎朝読む『新聞』です。今は「日本経済新聞」と「中日新聞」の2紙をとっています。
ネットの時代にお金を払って読む新聞なんてナンセンスと言われそうですが、読み手の社会性や地位、読解力を無視して、毎朝、相応の内容を読むことを押し付けてくる新聞こそ、人間らしくなるための最良の書ではないかと思っています。
かつて日本が豊かだったのは、新聞配達というシステムがあったおかげだと思っているのは自分だけ?
ちなみに2022年の調査では、20代の新聞購読率はおよそ6.3%だそうです。

2冊目『竜馬がゆく』司馬遼太郎

『竜馬がゆく』司馬遼太郎

読んで欲しい年代:10代~20代

もはや説明の必要もない、幕末の英雄「坂本龍馬」。現代の多くの日本人が抱く「龍馬像」はこの作品が形作ったとも言われています。
自分の生き方を決めてくれたのがこの『竜馬がゆく』でした。
歴史に名を残すとかそんなおこがましいことではなく、とにかく精一杯生きよう、と決めさせてくれました。

3冊目『深夜特急』沢木耕太郎

『深夜特急』沢木耕太郎

読んで欲しい年代:20代

自分の視野を大きくしてくれました。
この一冊がいろいろな国を訪れるきっかけを作ってくれ、そこでの経験によって自分が常識と思っていることが既に捉われていることの始まりだと気付かされました。
最近の言葉でいう「多様性の理解」ということなのでしょうか

4冊目『国富論』アダム・スミス

『国富論』アダム・スミス

読んで欲しい年代:20代~30代

ちゃんと理解しているのかと怒られそうですが、自分のなかでは「最高のビジネス書」だと思っています。
社会を動かすものが何であるのか、何をすれば豊かになれるのか、ビジネス界に身を置くものは何を大切にすべきなのか、を理解させてくれた一冊です。

5冊目『資本論』カール・マルクス

『資本論』カール・マルクス

読んで欲しい年代:20代~30代

本を読まないのはいけませんが、読み過ぎてもいけないと気付かせてくれた一冊でした。
ちゃんと世間を自分の目で見て、頭だけで考えないようにしないと世間に迷惑をかけることになりますよね。

6冊目『トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして―』大野耐一

『トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして―』大野耐一

読んで欲しい年代:30代

トヨタ生産方式の基本思想を構想した大野耐一氏が著した一冊です。前述した『国富論』を、現実世界で実現する方法が書いてありました。
デンソー在籍時にお世話になった小林耕二様(現トヨタ自動車・Executive Fellow)から読めと言われて嫌々読んだのですが、自分の人生に大きな影響を与える一冊になりました。創業したBricks&UKを設計する際の基本思想にもなっています。

7冊目『徳川家康』山岡荘八

『徳川家康』山岡荘八

読んで欲しい年代:40代

今年の大河ドラマでも題材になり、なにかと話題になっている「徳川家康」。こちらは1983年放送時の原作になった小説です。
なんでもギネスブック認定の「世界最長の小説」らしく、文庫で全26巻という長編でした。
世間のお役に立てる時間が残り少なくなってきた40代後半のいま、出会えて良かったと思える本でした。

まとめ~行動に移すなら専門家にも相談を!~

【2022年最新版】起業するならこれを読もう!<br>おすすめ本・厳選23冊

起業するうえでは起業家マインドやビジネスのアイディア、そして経営・法律・税金の知識など幅広い情報が必要です。

本は誰でも手軽に読んで必要な情報収集ができるので、これから起業家を目指す方は本記事を参考に、まずは本を読んで必要な知識を習得しましょう。

もっとも、自分一人でできることには限界があるので、起業をサポートしてくれるパートナーの存在も重要です。
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