事業資金の調達に使える「不動産担保ローン」

事業資金の調達に使える「不動産担保ローン」
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事業資金を調達するために、不動産担保でローンを組む方法は王道で、なおかつ複数のメリットがあります。
ただし同時にデメリットもあります。

そこで今回は、不動産を担保にして資金を調達するメリット、デメリットについて解説すると共に、合わせて不動産を担保にするのとよく似たリバースモゲージ、リースバックについても違いを説明いたします。

事業資金は不動産担保ローンで調達できる

不動産は高額なので、事業資金を調達する際の担保になります。
担保となった場合、数ヶ月返済しなければ支払いの催促があり、そこからは法的な措置に進んでいきます。

1年半ほど返済ができないでいると、売却も現実的なものとなり、2年以内には不動産が売却されてしまうケースが大半です。
とはいえ、きちんと返済をすれば不動産は売却されないので問題ありません。

不動産の価値が高ければその分多くの資金を調達できるので、不動産は事業資金の担保としても役立ちます。

事業資金を不動産担保ローンにて調達するメリット

事業資金を不動産担保ローンで調達するとどのようなメリットがあるのか、具体的にご紹介します。

メリット.1 高額融資を受けやすくなる

融資を受ける本人の履歴や資金力全般も影響しますが、基本的に融資額は担保の額に比例します。
つまり不動産を担保にすれば、高額融資を受けられるということです。

不動産の価値分、まるまる融資を受けられるわけではありませんが、だいたい70%程度の融資を受けられます。
例えば不動産の価値が1,000万円なら、700万円程度の融資を受けられることになります。

メリット.2 連帯保証人が不要

融資を受ける際に担保がない、もしくは担保があっても融資額に足りていないと、連帯保証人を付けるように求められるケースが多いです。
仮に身内であっても連帯保証人を頼むのは抵抗があり、また頼まれた方も困るでしょう。

そもそも連帯保証人が見つからないこともあるかもしれません。
不動産を担保にすれば連帯保証人が不要な場合が多いので、これはかなり大きなメリットです。

事業資金を不動産担保ローンにて調達するデメリット

次に、事業資金を不動産担保ローンで調達するデメリットをご紹介します。

デメリット.1 事業用の不動産だと事業を継続できなくなる

不動産を担保にしていても、返済すれば特に問題はありません。
担保はお金を返せなかった場合に、それを売却することで資金を確保するためのものなので、お金を返せば担保には手を付けられません。

しかし、融資を受けた分以上に稼げるとは限らないのが現実です。
融資を受けて事業のために使ったが、回収できない、期限内に返済できそうにない、といった場合もあるでしょう。

そうすると最終的に不動産が売却されてしまうのですが、この不動産が事業に使用しているものかどうかは関係ありません。
事業を継続できなくなるので勘弁してくださいと頼んでも、それは不動産の売却を止める理由にはならないということです。

事業用の不動産を担保にできないというわけではないのですが、担保権が実行されると事業を継続できない点は当然考慮しておく必要があります。

デメリット.2 価値が下がる可能性がある

不動産は価値が変動するものです。価値が上がった場合は特に何もない、もしくは追加で融資を受けられる可能性があります。

しかし逆に不動産の価値が下がってしまった場合、追加での担保を求められる可能性があります。

デメリット.3 手数料がかかる場合もある

不動産を担保にすると、手数料がかかる場合があります。
不動産の見積もりなどが必要で、その分の費用の一部を融資を受ける側が負担するケースもあるからです。

大きなデメリットというわけではありませんが、一応意識に入れておくべきかもしれません。

デメリット.4 審査と融資に時間がかかる

不動産の存在の確認や価値の審査に時間がかかります。
その結果、融資の申し込みをしてから実際に融資されるまでにタイムラグが生じるのです。

具体的な期間としてはケースバイケースですが、相場としては2週間~1カ月程度になります。

不動産ローン、リバースモゲージ、リースバックの違いとは

不動産ローンと多少似たものにリースバックがあり、そのリースバックに似たものにリバースモゲージがあります。
しかしこの三つは明確に異なるので、区別しておく必要があるでしょう。

リバースモゲージとは

上の三つの中で、リバースモゲージは事業資金の調達という目的からもっとも外れるものです。

リバースモゲージとは、自宅を担保にして生活資金を借り入れ、債務者が亡くなったときに自宅を売却して返済する仕組みになっている制度です。
不動産を担保にしてローンを組む場合も、自宅を担保にするケースはあります。
しかし、返済のタイミングが不動産を担保にローンを組む場合と、リバースモゲージでは根本的に異なります。

またリバースモゲージで借り入れたお金を、事業資金に充てることはできません。
生活資金として借り入れているものだからです。
まとまったお金が入るわけではないので、仮に事業資金にするとしても不十分でしょう。

なお、リバースモゲージの対象は主に55歳~60歳以上の高齢者です。
高齢者が自宅を担保に、生活のための資金を借り入れるイメージになります。

リースバックとは

リースバックはリバースモゲージと名前が似ていて、また自宅を担保にするという点でも共通しています。
しかし、リースバックとリバースモゲージはまったく異なる制度です。
むしろ、不動産を担保にローンを組む方法とリースバックの方が仕組みとしては近いです。

リースバックは最初に自宅を売却し、売却した家に住み続ける仕組みです。
まとまった現金が手に入り、後はもともと自己所有だった家に賃貸で住み続けるようなイメージになります。

リースバックで調達した資金は、事業目的で使用しても問題ありません。
つまりまとまった事業資金を調達するための選択肢としては、不動産を担保にローンを組む方法と、リースバックということです。

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まとめ

事業資金の調達に使える「不動産担保ローン」

事業資金を不動産を担保に調達する方法のメリットやデメリット、混同されることのあるリバースモゲージやリースバックについて合わせて解説しました。
不動産を担保にすることでまとまった融資を受けることができます。
また連帯保証人が不要であるケースが多いことも大きなメリットです。

ただし、お金を返せないと不動産を失う、融資に時間がかかる、不動産価値全額分の融資を受けられるわけではない、といったデメリットはあります。
特に返済できなかった場合に不動産を失うことになるので、事業の継続性も考慮して不動産を選択する必要があります。

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