
新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行により、外出を控え、自宅で過ごす時間が増えた人々の多くが、「動画視聴」に使っているのではないでしょうか。
ある調査によれば、「動画共有サービス」や「有料・無料の動画配信サービス」といったインターネット上の動画の利用が、大きく伸びる結果が出ています。
以前に増した動画の需要。
動画プラットフォームで、もっとも有名なもののひとつが「ユーチューブ(YouTube)」になります。
現在、ユーチューブの動画再生時間は、1日あたり世界合計で10億時間以上と言われてており、視聴者数も月間で19億人以上。その視聴時間・視聴者数は今もなお増加傾向となっています。
企業にとっても、これだけ超巨大なプラットフォームは、マーケティング活動においても非常に利用価値が高いメディアと言えるでしょう。
ぜひ有効活用して販売促進につなげたい、と考えるのもうなずけます。
今回は、会社の販売を促進するために、ユーチューブを活用するためにはどうすればよいのかなど、ユーチューブ活用のコツについて解説します。
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目次
動画を使った販促は今注目が集まっている
近年、スマートフォンからの動画視聴は、右肩上がりで成長を続けている状況です。
その理由として、スマートフォンの利便性はもちろんのことですが、4G・5Gなど通信の高速化によって、動画をストレスなく視聴できるようになったことが挙げられます。
さらに、動画プラットフォームが広まったことにより、スマートフォンを利用しての動画視聴が一般的となっており、販促にユーチューブを活用することは非常に有効な手段となっています。
販促でユーチューブ(YouTube)を活用するメリット
動画を活用した広告の特徴に、文字や写真だけとは違い、届けることができる情報量が多くなるため、サービスや商品の魅力をより顧客に伝わりやすいというものがあります。
この訴求力の高さこそ、顧客の購買意欲を高めるのに効果的なのです。
購買意欲が高くなりやすい理由には、下記の理由があります。
- 利用ユーザー数が多い
- 低予算で広告効果が得られる
- 視覚と聴覚の両方に対して情報を入れることができる
- 販売するモノのイメージや印象を正確に伝えることができる
- 伝えることができる情報が豊富である
利用ユーザー数が多い
動画共有サービスの中でも、ユーチューブは特に利用者の数が多いことで知られています。
また、比較的老若男女のバランスが良く、10代から60代まで幅広く利用されているため、幅広い層にアプローチできるプラットフォームです。
利用ユーザー数は国内で5,000万人に達するとされ、それだけ多くの人に見られるチャンスがあると言えます。
低予算で広告効果が得られる
ユーチューブは、基本的に無料で利用できるサービスです。
またユーチューブというプラットフォームがサービス終了しない限り、半永久的にインターネット上に動画を残すことができますので、低コストかつほぼ無期限に広告を打てると言えます。
アップロードされた動画は、Googleなどの検索エンジンの検索結果にも表示されますので、ユーチューブを直接視聴していないユーザーにも届けることができます。
視覚と聴覚の両方に対して情報を入れることができる
動画を利用することにより、視覚と聴覚の両方に対して情報を入れることができるため、文字や音だけでの方法よりも購買意欲が強くなります。
文字や写真だけでは、なかなか情報を上手く伝えることができませんが、ユーチューブを含めた動画コンテンツを利用すれば、動画をみた人は商品を深く理解することができます。
また、実際に使用した顧客のインタビューなどを動画に載せると、販促としてより効果が期待できます。
販売するモノのイメージや印象を正確に伝えることができる
動画は、言葉ではイメージや変換することが難しい情報に関しても、顧客に対して正確に伝えることができます。
特に美容グッズや化粧品は、顧客に信頼感や安心感を与えるためのツールとしては、言葉だけでは不十分なことが多くなります。
しかし、美容グッズや化粧品に合わせて音楽やイメージ映像、利用者の声などを動画に合わせて流すことにより、イメージをしやすくなる効果があります。
伝えることができる情報が豊富である
ユーチューブなどを使用し、商品やサービスを紹介することにより、実際に利用している姿をそのまま伝えることができるため顧客に理解してもらいやすくなります。
また、商品やサービスをそれぞれのターゲットに合わせて戦略を立てることができます。
そのため、顧客の興味をそれぞれのターゲットに対して伝えることができます。
ユーチューブ(YouTube)を販促に活用する際の注意点
前述のように、販促にユーチューブを活用することは、非常に有効な手段となります。
しかし、ユーチューブを活用すれば、必ず販促につながるというわけではなく、注意したいポイントがいくつかあります。
ここではさまざまあるポイントの中で、下記の内容について解説します。
- 制作にかかるコストを可能な限り抑えるようにする
- 販促するものを明確にして動画を制作する
- 動画の長さに気を付けるようにする
- 目的にあわせて何度もブランディングする
制作にかかるコストを可能な限り抑えるようにする
最初に動画投稿する際は、最初からクオリティを高いものを作ることができればベストですが、実際はなかなか上手く作ることはできません。
そのため、最初からクオリティの高いものを必ずしも目指すのではなく、既に使えそうな素材などがある場合は、それらを再利用や再編集して作ることからはじめることをおすすめします。
最初からクオリティを高いもの何とかして作ろうとしても、多くのコストや時間がかかるのにも関わらず、結局良い動画が出来ずに終わってしまう場合があります。
そのため、まずは短い時間の動画などから開始してユーチューブに投稿するようにしましょう。
販促するものを明確にして動画を制作する
動画は情報量が豊富に入ってくるため、非常に訴求力が高い手法です。
しかし、逆にさまざまな情報が入ってくるため、販促するものを明確にして動画制作しなければ、どの層をターゲットにすべきか、もしくはどの商品を販促したいのかなどが、伝わりにくくなってしまう場合があります。
そのため、ユーチューブを使用して販促する場合は、商品やサービスを明確にして動画を制作するようにします。
動画の長さに気を付けるようにする
動画を制作していると、どうしても使用したい場面が多くあるため、いつの間には動画が長くなってしまうことがあります。
しかし、動画時間があまりにも長いとユーザーが興味を失って視聴を止めてしまう可能性が高くその結果、販促につながりにくくなります。
実際に多くのユーチューバーが、動画時間の長さで再生回数が変わることに言及しており、動画時間は10分程度に収めると良いとされています。
短い時間でも、ユーザーの興味をしっかりと引くような動画作りが、重要になります。
目的にあわせて何度もブランディングする
販促を行うにあたって、何度も繰り返してブランディングすることは、非常に重要です。
ユーチューブを販促に活用するには、動画を投稿する目的を明確にして、効果的なマーケティングを行うようにしなければいけません。
目安としては「動画視聴回数」や「チャンネル登録者数」を意識する場合や、ユーチューブで動画を投稿するのか、もしくは投稿しないでどれくらい商品・サービスの購買や利用が変化するか、などを注意深く観察し、何度もブランディングして動画を作成することが重要になります。
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まとめ

今回は、ユーチューブを販促に活用するコツについて解説しました。
スマートフォンの普及により、以前に比べて商品やサービスをユーチューブなどに投稿して販促に活用するという手法は、非常に有効的な手法となっています。
しかし、今までユーチューブなどに投稿していなかった企業が、販促のためにユーチューブを利用しても、急にクオリティが高いものが作れるわけではありません。
そのため、まずは短い時間からコストをかけずスタートし、軌道にのってきた段階で、少しずつ投稿時間を長くしたり、動画のクオリティにこだわるようにすると良いでしょう。
以上のさまざまな点に気を付けて、目的に合わせた動画マーケティングを進めていきましょう。

